【2018年FIFAワールドカップ】 大会まとめ・・・3大会連続前回王者GL敗退など

一ヵ月間にわたってロシアで開催された4年に一度のサッカーの祭典『2018FIFAワールドカップ ロシア』が閉幕して一週間。

大会は、決勝でクロアチアを4-2で下したフランスが5大会ぶり2度目の優勝を飾った。

そんなロシアワールドカップでは、前回王者でこの大会でも優勝候補筆頭だったドイツがまさかのグループリーグ敗退。

逆に、開幕2ヵ月前というタイミングで監督交代に踏み切り、その後の親善試合でも惨敗を喫するなどした日本は下馬評を覆してグループリーグ突破を果たすなど、様々な波乱があった。

そこで、ロシアワールドカップで印象に残った結果を振り返ってみる。

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3大会連続で前回王者がグループリーグ敗退

まずなんと言っても驚いたのが、前回のワールドカップ優勝国であるドイツがグループリーグで姿を消したことだ。

実は、ワールドカップ優勝国が次回のワールドカップでグループリーグ敗退に終わるのは今回ので3大会連続ということになる。

2006年ドイツ大会で優勝したイタリア代表は、次の2010年南アフリカ大会でグループリーグ敗退。

同じように2010年南アフリカ大会で優勝したスペイン代表は、次の2014年ブラジル大会でグループリーグ敗退。

そして前回の2014年ブラジル大会で優勝したドイツ代表も、今回の2018年ロシア大会でグループリーグ敗退となった。

 

2010年大会でイタリア、2014年大会でスペインと、2大会連続で前回優勝国がグループリーグ敗退となっていたため、今回2018年大会でも「前回優勝国はグループリーグ敗退」となってしまうのかどうか、多少の注目はあった。

それでも、グループリーグ制が導入されて以降一度もグループリーグで敗退したことはなく、直近の2002年~2014年大会では4大会連続で3位以上という好成績を残しているドイツ。

さらに昨年行われた『コンフェデレーションズカップ2017』では若手中心の選手で挑み優勝。

そんなドイツがグループリーグで敗退するなど考えられなかった。

グループリーグではメキシコ、スウェーデン、韓国と一緒の“死の組”とも言われたグループに入ったものの、ドイツの突破は確実視されていた。

 

しかし初戦のメキシコ戦、前半にカウンターから先制点を奪われるとその後得点を奪うことができず、0-1でまさかの敗戦。

第2戦のスウェーデン戦でもカウンターから先制点を奪われ窮地に立たされるが、後半開始早々に同点に追いつくと、同アディショナルタイムにMFクロースが見事な直接FKを決め2-1で劇的勝利。

このスウェーデン戦の勝利により勢いに乗るかと思われたドイツだったが…

迎えた第3戦の韓国戦、ドイツがボールを持ち攻め続けるものの決定機で決めきれず。

すると終了間際に2失点を喫しまさかの0-2で敗戦。

もう一試合でスウェーデンがメキシコに勝利したため、ドイツのグループリーグ敗退が決定。

大会前には連覇も期待されていたドイツだったが、蓋を開けてみれば1勝2敗でグループリーグ最下位での敗退となった。

 

振り返ってみると、ドイツは予選を10戦全勝という圧倒的な強さで突破したものの、その後は親善試合で5戦未勝利など低迷していた。

大会が始まれば徐々にギアを上げていき上位に食い込んでくると思われていたが、歯車は最後までかみ合わず。

ドイツがグループリーグで敗退したことにより、これで3大会連続で前回優勝国がグループリーグ敗退となった。

因みに前回優勝国が次のワールドカップでグループリーグ敗退に終わるのは、現行の出場国32チーム制になってから5大会で4度目である。

*出場国が32チーム制になってからの優勝国の次回W杯結果

開催年 優勝国 次回 次回W杯結果
1998年フランスW杯 フランス グループリーグ敗退
2002年日韓W杯 ブラジル ベスト8
2006年ドイツW杯 イタリア グループリーグ敗退
2010年南アフリカW杯 スペイン グループリーグ敗退
2014年ブラジルW杯 ドイツ グループリーグ敗退

メキシコ代表、7大会連続でベスト16敗退

次に印象に残ったのがメキシコ代表だ。

メキシコは今大会ではドイツ、韓国、スウェーデンと一緒の厳しいグループに入ったものの、初戦のドイツ戦ではカウンターからの先制点を守り切り、前回王者に1-0と大金星を上げる。

そして第2戦の韓国戦でも2-1と勝利を収めて2連勝とし、グループリーグ突破に王手をかけた。

しかし迎えた第3戦ではスウェーデンに0-3で完敗。

それでも同時刻に行われたもう一試合でドイツが韓国に0-2でまさかの敗戦を喫したため、メキシコは辛うじて2位で突破。

メキシコはこれで7大会連続の決勝トーナメント進出となった。

しかしメキシコは直近の6大会すべてベスト16敗退という結果に終わっていたため、今回はベスト16の壁を越えられるか注目だった。

だが、決勝トーナメント一回戦の相手は優勝候補筆頭だったブラジル。

メキシコはグループリーグ初戦で前回王者ドイツに勝利したものの、第3戦でスウェーデンに0-3と完敗し2位通過となったため、ブラジルとの対戦となった。

結果、ブラジル戦では0-2で敗れ、今回も決勝トーナメント一回戦で敗戦。

メキシコ代表はこれで、『7大会連続でベスト16へ進出しておきながら、その7大会すべてベスト16で敗退』という結果になった。

因みにメキシコ代表のワールドカップ最高成績は1970年大会と1986年大会のベスト8。

【メキシコ代表 直近7大会ベスト16の試合結果】

開催年 スコア ベスト16対戦相手
1994年アメリカW杯 1-1
1PK3
ブルガリア
1998年フランスW杯 1-2 ドイツ
2002年日韓W杯 0-2 アメリカ
2006年ドイツW杯 1-2
(延長)
アルゼンチン
2010年南アフリカW杯 1-3 アルゼンチン
2014年ブラジルW杯 1-2 オランダ
2018年ロシアW杯 0-2 ブラジル

日本代表、下馬評を覆しベスト16入り

そしてなんといっても一番印象に残ったのが日本代表ではないだろうか。

日本は当時監督だったハリルホジッチ氏の下、苦しみながらもワールドカップ予選を突破し本大会の出場権を獲得。

しかしその後は『東アジアE-1選手権』や親善試合で結果が出ず、最終的に“コミュニケーション不足”を理由に4月9日に電撃解任された。

ワールドカップ本大会まで2ヵ月というタイミングでの解任劇とあって、これには日本サッカー協会(JFA)に対して国内で批判が高まった。

そして新監督には、当時技術委員長を務めていた西野朗氏が就任。

ワールドカップまでの2ヵ月間でできることは限られており、どのようなチーム作りをするか注目を集めていた。

しかし西野監督の初陣となった親善試合ガーナ戦で良いところなく0-2で敗れると、続く同スイス戦でも0-2の完敗。

さらには監督の「危機感はまったくない」という発言もあり、一気に批判は高まった。

続く同パラグアイ戦では4-2で勝利を収めたものの、グループリーグ突破は絶望的で3戦全敗するだろうとの見方が多かった。

 

しかし大会が始まってみると、日本は下馬評を覆して躍進する。

初戦のコロンビア戦、開始早々にPKが与えられ相手選手が退場処分となる幸運はあったものの、数的優位を活かして2-1で見事勝利し初戦をものにする。

続く第2戦のセネガル戦では、2度リードを許しながらも2度追いつく粘りを見せ2-2のドローに持ち込む。

迎えた第3戦のポーランド戦では0-1で敗れ終盤の時間稼ぎには賛否両論が巻き起こったものの、最終的にはイエローカードの枚数の差(フェアプレーポイント)でセネガルを上回り、決勝トーナメント進出を決めた。

そして初のベスト8をかけた決勝トーナメント一回戦では、FIFAランク3位で優勝候補の一角でもあったベルギーと対戦。

日本はベスト16がワールドカップでの最高成績であるため、初のベスト8を目指して戦った。

試合は後半開始早々に日本が原口元気と乾貴士の素晴らしいミドルシュートで2点をリードする最高の展開に。

2点をリードしたこの瞬間は、日本史上初のベスト8に大きく近づいた瞬間だった。

しかし日本はここからまさかの展開を迎える。

ベルギーが2枚の交代カードを同時に切ると、その直後に立て続けに2失点しあっという間に同点に追いつかれてしまう。

そして悪夢は延長戦に突入かと思われた後半のアディショナルタイム。

日本のコーナーキックのチャンスをベルギーGKクルトワにキャッチされると、そこから高速カウンターを受けてあっという間に失点。

これが決勝点となり、日本はラストプレーの失点により2-3で大逆転負けを喫し、つかみかけた初のベスト8への進出はならなかった。

決勝トーナメント一回戦ではベルギーと歴史的激闘の末敗れた日本代表だったが、前評判が低かったことを考えればベスト16という結果は成功したと言っていい。

しかしこの4年間、八百長疑惑によるアギーレ監督解任、そしてワールドカップ開幕2ヵ月前に“コミュニケーション不足”を理由にハリルホジッチ監督を解任するなど、強化は順調に進んだとは言えないことを忘れてはいけない。

それでも、大会前の状況からベスト16という結果を残したことが驚きであったことは間違いない。

次回2022年カタール大会は初の冬開催が決定

最後に、次回2022年ワールドカップについて軽く触れてみる。

開催国は既に決まっており、中東のカタール。

アジア地域での開催は2002年の日韓大会以来5大会ぶり。

開催期間は11月21日~12月18日で、夏場の酷暑を考慮し史上初の冬開催となる。

出場国数は現行の32チームの予定だが、2026年大会から採用の48チーム制を2022年大会から前倒しして適用する可能性もあるとのこと。

開催スタジアムは8~12スタジアムの予定。

 

今回ロシアワールドカップでは前評判を覆しベスト16という結果を残した日本代表。

次回カタール大会では初のベスト8進出はなるだろうか。

 

 

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