U-20W杯、日本が決勝トーナメント進出

韓国で開催中のU-20W杯は、グループリーグの最終節がすべて終了し、決勝トーナメント進出国が出揃った。

我らが日本もイタリアと2-2で引き分け、グループ3位で決勝トーナメント進出となった。

 

まずは日本のイタリア戦について。

試合前の日本の決勝トーナメント進出の条件は、日本勝利で2位突破、2-2以上のスコアでの引き分け(2-2、3-3、4-4…など)であれば3位突破、1-1以下のスコアでの引き分け(1-1か0-0)であれば他グループの結果次第で3位突破の可能性、負ければ同時刻キックオフのウルグアイ対南アフリカで南アフリカが勝利し得失点差で日本が南アフリカに上回られてしまうようなことがあれば最下位で敗退、南アフリカがウルグアイ相手に引き分けか負けに終わる若しくは勝利しても得失点差で日本を上回れさえしなければ日本は3位となり他グループの結果次第となるが3位突破の可能性は低くなる、というややこしい条件ではあった。

とにかく日本はイタリア戦で勝利か最低でも2-2以上の引き分けという結果を残し、他の試合に関係なく自力で突破を決めたいところであった。

試合だが、日本は前半3分と7分にいきなり連続で失点し、0-2とされ苦境に立たされた。

日本は相変わらず立ち上がりの入り方が悪い。

これで厳しい状況になってしまったが、日本には堂安律というヒーローがいた。

前半22分にゴール前に駆け上がった堂安がクロスに反応しゴール。

そして後半5分には同じく堂安が相手選手をドリブルで何人も抜き去りゴール。

これで2-2とした日本はこのままいけば3位で突破が確定する。

しかしその後も日本がボールを回しチャンスを作るシーンが多く、逆転を狙っていく。

ただウルグアイ戦のように攻めてカウンターなどで再び勝ち越しを許すことだけは避けなければならない。

そのまま2-2で迎えた試合終盤、グループリーグ最終節ならではのあまり見ないような光景が印象的だった。

それは、イタリアが最終ラインでずっとボールを回すという光景。

後半も40分を迎え2-2、残り時間数分という状況。

日本はこのまま終了すれば3位突破確定、イタリアもこのまま終了すれば2位突破確定。

日本はあと1点でも取り3-2とすれば逆転で2位突破ができるが、無理して攻めてボールを奪われ失点することだけは避けなければならない。

残り5分程度という状況で、あと1点取って2位突破するよりもこのまま失点せず2-2で試合を終わらせ3位突破を確定させる方が優先事項であった。

それは相手のイタリアも同じであった。

無理して攻めたり無理なパス回しをして日本に1点奪われ逆転でもされれば3位に転落してしまう。

イタリアは勝利しなくてもこのまま引き分ければ確実に2位突破。

なので残り時間数分という状況になれば、日本もイタリアもこのまま2-2で試合を終わらすのが最も重要であった。

もちろん日本はチャンスがあれば1点を取り2位突破できるほうがベターではあったが、それに伴うリスクを考えて安全な方を選んだ。

最後はイタリアは攻めずに後ろでパスを回すだけ。

そして日本もボールを奪おうとはせず、イタリアにボールを持たせる。

お互いに、“このまま試合を終わらせようぜ”という暗黙のやり取りがそこにはあった。

結果、最後はお互いに無理せず時間を経過させ2-2のままタイムアップ、イタリアが2位通過、日本が3位通過を決めたのである。

この試合、15歳久保建英選手の出場はなかったが、中2日という厳しい日程で挑んでいるため、決勝トーナメントに温存できたのはよかったと思う。

 

 

それでは、各グループの最終節の結果は以下の通り。

<グループA>

イングランド 1-0 韓国

ギニア 0-5 アルゼンチン

<グループB>

メキシコ 0-1 ベネズエラ

ドイツ 3-2 バヌアツ

<グループC>

コスタリカ 1-0 ザンビア

ポルトガル 2-1 イラン

<グループD>

ウルグアイ 0-0 南アフリカ

日本 2-2 イタリア

<グループE>

ニュージーランド 0-2 フランス

ホンジュラス 2-0 ベトナム

<グループF>

セネガル 0-0 エクアドル

アメリカ 1-1 サウジアラビア

 

グループAでは、既に決勝トーナメント進出が決まっていた開催国韓国は、イングランドに0-1で競り負け2位での決勝トーナメント進出。

イングランドが逆転で首位通過、アルゼンチンはギニアに5-0で大勝したものの決勝トーナメント進出ならず。

グループBでは、ベネズエラが3戦10得点無失点で3連勝とし、首位通過。

2位通過はメキシコ、ドイツは3位となったが決勝トーナメント進出。

グループCでは、既に突破を決めていたザンビアがコスタリカに敗れたものの首位通過。

ポルトガルが2位通過、コスタリカも3位で通過。

グループDでは、既に突破を決めていたウルグアイが南アフリカと引き分け首位突破。

そして上記の通りイタリアが2位通過、日本は3位通過。

グループEでは、3連勝のフランスが堂々の首位通過。

そして2位にはニュージーランドが食い込んだ。

ホンジュラスは3位だが他グループの結果により敗退。

初出場のアジア勢であるベトナムは初戦で引き分け勝ち点1を得たもののその後は2連敗、守備重視の戦いで挑んだが3試合通して得点もなく、最下位で敗退が決定した。

グループFでは、最終戦の2試合とも引き分けに終わり、アメリカが勝ち点5で首位突破。

セネガルとサウジアラビアが勝ち点4で並び、得失点差でセネガルが2位、サウジアラビアが3位で突破。

 

<決勝トーナメント組み合わせ>

ベネズエラ - 日本

韓国 - ポルトガル

ウルグアイ - サウジアラビア

イングランド - コスタリカ

ザンビア - ドイツ

メキシコ - セネガル

フランス - イタリア

アメリカ - ニュージーランド

 

上記の通り、日本は決勝トーナメント1回戦でベネズエラと対戦する。

ベネズエラはA代表こそ南米の中では下位の方ではあるが、このU-20代表はグループリーグでドイツに2-0、バヌアツに7-0、メキシコに1-0と3連勝で10得点無失点という強さで首位突破しているため強敵であるに違いない。

日本は南米勢に苦手意識があるように思うが、なんとかここを突破してベスト8進出を決めてほしい。

キックオフは30日の17時。

堂安選手や久保選手の活躍にも期待したい。

なお、ベネズエラ対日本の勝者はベスト8でアメリカ対ニュージーランドの勝者と対戦する。

その他では、開催国韓国は優勝候補の1つであるポルトガルと、日本を破ったウルグアイはサウジアラビアと、グループリーグ首位突破したアフリカ王者ザンビアは強豪ドイツと、アンダー世代の強豪国対決であるメキシコ対セネガル、そしてグループリーグ3連勝突破の優勝候補フランスはイタリアと対戦。

フランス対イタリアはこのW杯出場を賭けた2016年U-19欧州選手権の決勝カード再現となった。

この時はフランスがイタリアを4-0というスコアで下している。

 

果たして決勝トーナメントではどんなドラマが待ち受けているのか、楽しみである。

そして日本代表のベスト8進出にも期待している。

 

 

 

 

 

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