公開日 2017年6月2日 最終更新日 2017年6月4日
韓国で開催中のU-20W杯は決勝トーナメントの1回戦が行われ、ベスト8が決定した。
結果は以下の通り。
ベネズエラ 1-0(延長) 日本
韓国 1-3 ポルトガル
ウルグアイ 1-0 サウジアラビア
イングランド 2-1 コスタリカ
ザンビア 4-3(延長) ドイツ
メキシコ 1-0 セネガル
フランス 1-2 イタリア
アメリカ 6-0 ニュージーランド
まず決勝トーナメント1回戦の1試合目で日本代表が登場したが、ベネズエラ相手に延長戦の末に0-1で敗れた。
グループリーグでは3戦3勝10得点無失点という強さで勝ち上がってきたベネズエラ相手に日本の方がチャンスを作ったが、やはり最後のとこで精度を欠き、逆に延長後半直後のコーナーキックで競り合いに負け失点。
この試合で決定的なチャンスを多く作れていなかったベネズエラだが、最後にセットプレーで一発決める。
ベネズエラは前回の試合から中3日で試合に臨むことができたが日本はこの試合を含めずっと中2日での試合であったから延長戦突入は体力的にもきつかったと思うが、最後の場面で踏ん張り切れなかった。
ベネズエラはここまで無失点を継続中。
続いて開催国のグループA2位突破の韓国だが、グループCを同じく2位突破したポルトガルと対戦し1-3で敗れあっけなく敗退。
グループリーグで活躍したバルセロナB所属のイ・スンウやペク・スンホらは不発に終わった。
ポルトガルは期待通りベスト8まで駒を進めた。
日本をグループリーグで2-0で下していた優勝候補ウルグアイは、後半のPKの1得点を守り切り1-0で勝利。
ウルグアイはここまで無失点でベスト8進出。
サウジアラビアが敗れ、これでアジア勢は全滅となった。
イングランドはコスタリカ相手に2点を先制し、終了間際に1点返されたがそのまま逃げ切り勝利。
支配率でも60%と相手を上回った。
アフリカ1位のザンビアとヨーロッパの強豪ドイツとの対戦は激しい点の取り合いとなった。
まずはドイツが前半37分に先制。
しかしザンビアが後半41分までに3点奪い逆転し勝負は決したかに思われたが、ドイツがその後後半44分に1点返すと、さらに後半アディショナルタイム4分に劇的同点弾を決め3-3、土壇場で延長戦となった。
完全に流れはドイツかと思われた延長戦だが、延長後半2分にザンビアが決勝点。
4-3というスコアでザンビアがベスト8進出を決めた。
若い世代でも近年良い成績を残している国同士の対戦であったメキシコとセネガルの一戦は、終了間際の後半44分にメキシコが先制しそのまま1-0で勝利。
セネガルは前回のこの大会で4位という成績を残していたが今回はベスト16に終わった。
フランス対イタリアというヨーロッパ選手権の決勝の再現となったこの試合。
そのヨーロッパ選手権の決勝ではフランスがイタリアを4-0で粉砕していた。
しかしこの試合では、前半27分にイタリアが先制。
その10分後にフランスがPKで追いつくが、後半8分にイタリアが再び勝ち越しそのまま試合終了。
グループリーグでは3戦全勝9得点無失点という結果で勝ち上がってきた優勝候補フランスだが、トーナメント1回戦で敗れあっさり敗退した。
最後のアメリカ対ニュージーランドの試合は大差でアメリカが勝利した。
前半に1点先制したアメリカは後半一気に5得点し6-0で勝利、オセアニア地区のニュージーランドに力の差を見せつけた。
次のステージである準々決勝の対戦は以下の通り。
ベネズエラ - アメリカ
ポルトガル - ウルグアイ
イタリア - ザンビア
メキシコ - イングランド
ヨーロッパから3チーム、南米と北中米・カリブ海からそれぞれ2チーム、そしてアフリカから1チームというベスト8。
日本を下したベネズエラはニュージーランドに大勝したアメリカと対戦。
ポルトガル対ウルグアイは優勝候補同士の対決である。
因みに日本も対戦した南米のベネズエラとウルグアイはここまで失点していないが次はどうなるか。
そして優勝候補フランスを破ったイタリアと、同じくドイツを破ったザンビアの対戦も楽しみである。
最後はメキシコとイングランドが対戦する。
A代表とはレベルがそれぞれ違うアンダー世代なのでどこが勝ち進むか予想するのはとても難しい。
それでも優勝候補として挙げられているのはポルトガル、ウルグアイ、イタリアなどである。
ポルトガルとウルグアイは準々決勝で対戦しつぶし合いになるので勝った方が優勝する可能性もある。
イタリアも優勝候補本命だったフランスを破り勢いに乗っているのでこのまま突き進むかもしれない。
あとはアフリカ1位の実力を見せつけここまで残っているザンビア、そして日本を破って勝ち残ったここまで11得点無失点のベネズエラにも注目している。
もちろん、その他のアメリカやイングランド、メキシコにも十分チャンスがある。
そう、アンダー世代のW杯では前回のセルビア優勝のようにどの国にもチャンスがあるからこそ面白い。
日本は敗退してしまったが、この先の戦いもまだ楽しみである。