ロシアで開催中の『FIFAコンフェデレーションズカップ2017 ロシア大会』は、準決勝の2試合が行われ、決勝の対戦カードが決定した。
グループステージでの結果については前回の記事をご覧いただければと思う。
準決勝の対戦カードは「ポルトガル対チリ」と「ドイツ対メキシコ」であった。
グループステージを突破したのは大方の予想通りの4ヵ国。
それぞれヨーロッパの国対南米・北中米カリブ海の国という見応えある対戦カードであった。
<準決勝の結果>
ポルトガル 0-0(延長)、0-3(PK) チリ
ドイツ 4-1 メキシコ
まず準決勝1試合目のポルトガル対チリ。
試合前の予想では、とても拮抗した見応えある面白い試合になるだろうという予想であった。
試合は予想通り、両チームとも序盤にチャンスを迎えるが、両GKのビッグセーブで得点は入らず。
その後はポルトガルが攻めるシーンが多かったがチリもフィニッシュのとこでやらせない。
結局90分で得点は生まれず0-0で延長戦へ突入。
延長戦でもポルトガルが攻めることが多かったが得点は生まれず。
逆に終了間際にチリがビッグチャンスを迎えるも、連続でポストとバーに当たりゴールならず。
そして120分でも0-0で決着がつかずPK戦へ突入する。
PK戦ではチリのGKブラヴォがポルトガルのキッカーを3人連続でストップする大活躍。
それに対しチリのキッカーは3人が連続で成功し勝負あり。
PK戦を3-0で制したチリがポルトガルを破り決勝進出を果たした。
120分で0-0とスコアレスであったが非常に見応えある0-0であった。
チリはこの大会への出場権を獲得したコパ・アメリカの決勝アルゼンチン戦でも、0-0からのPK戦を4-1で制していた。
同じようなシチュエーションにチリは自信があったかもしれない。
なお、PK戦ではポルトガルのエースC・ロナウドは蹴ることなく終わった。
そしてもう一方のドイツ対メキシコの試合。
こちらの方は試合開始早々に得点が生まれる。
前半6分にゴレツカの得点で先制に成功したドイツ。
更にわずかその2分後の前半8分にもゴレツカの得点で2点目を奪う。
開始早々2つの決定機を確実にモノにするドイツはさすがであった。
そして前半の8分で0-2と2点のビハインドを追ってしまったメキシコ。
その後はメキシコが攻めに出てボールを保持するが、ドイツGKテア・シュテーゲンの活躍もあり得点奪えず。
後半に入り、得点を挙げたのはまたドイツだった。
後半14分、素晴らしい崩しから最後はヴェルナーが決め3-0。
これでかなり厳しくなってしまったメキシコだが、終了間際の後半44分、遠目のFKからファビアンが強烈なシュートをサイドネットに叩き込み1点を返す。
しかしその直後の後半アディショナルタイム1分、ドイツはユネスがゴールを決め4-1。
このまま試合は終了し、4-1でドイツが圧勝した。
<FIFATVによるショートハイライト動画>
この結果、決勝はチリ対ドイツという対戦カードになった。
この両チームはグループステージでも対戦しており、その時は1-1のドローで終わっている。
2度目の対戦の決勝でも好ゲームが期待される。
因みに決勝戦の前に準決勝の敗者による3位決定戦も行われる。
3位決定戦は日本時間7月2日21時キックオフ。
決勝戦は日本時間7月3日午前3時キックオフ。
詳しい日程は以下の通り。
<3位決定戦>
7月2日(日)キックオフ15:00(日本時間21:00)
ポルトガル - メキシコ
会場:スパルタク・スタジアム(モスクワ)
主審:ファハド・アルミルダシ(サウジアラビア)
<決勝>
7月2日(日)キックオフ21:00(日本時間27:00)
チリ - ドイツ
会場:ゼニト・アリーナ(サンクトペテルブルク)
主審:ミロラド・マジッチ(セルビア)
3位決定戦と決勝戦ともにグループステージで対戦した国同士の戦い。
更にどちらの試合も引き分けに終わっている。
今回は最後のPK戦までもつれ込む可能性もあり、勝敗が決するまで戦う。
優勝するのはここ2大会のコパ・アメリカ(*)を制している南米王者チリか。
それとも若い選手でもここまでしっかりと結果を残しているドイツか。
とても楽しみな決勝である。
なお、ポルトガル代表のC・ロナウドは、生まれたばかりの自身の双子と会うため離脱。
そのため3位決定戦には出場しない。
*2016年の大会は「コパ・アメリカ・センテナリオ、アメリカ大会」であり、北中米カリブ海と共同で開催。