2018年FIFAワールドカップのアジア最終予選の最終戦が各地で行われ、
イラン、日本に続いて韓国、サウジアラビアが出場を決めた。
そしてアジア5位を決めるプレーオフは、シリアとオーストラリアが対戦する。
この試合の勝者は、北中米カリブ海最終予選4位の国との大陸間プレーオフを戦い、
勝利した方が最後にワールドカップ出場権を獲得できる。
グループAの最終戦では韓国、シリア、ウズベキスタンに2位で出場の可能性が、
さらには5位の中国までもがプレーオフ進出の可能性があるという大混戦であった。
そんな中で2位で出場を決めたのは韓国、3位でプレーオフ進出を決めたのはシリア。
韓国はアウェイでのウズベキスタン戦に勝てば自力で突破だったが、
前節ホームでのイラン戦に続き0-0スコアレスドロー。
シリアが勝利すれば、引き分けだと2位にはなれなかったが、
シリアがイランと2-2で引き分けたため韓国の出場が確定。
そして試合終了間際に追いついたシリアが3位に滑り込み、劇的にプレーオフ進出を決めた。
中国はアウェイでのカタール戦に2-1で勝利するもプレーオフ進出はならず。
カタールは最下位で敗退となり、2018年ロシアW杯の次の2022年W杯では開催国となるため、
史上初めて予選を勝ち抜くことなく開催国枠として初出場する国となった。
一方のグループBでは、日本が最終戦を待たずに出場が確定済み。
2位の座をサウジアラビアとオーストラリアが争っていた。
オーストラリアはホームでタイと対戦。
最下位タイとの対戦ではあったがアウェイでは2-2で引き分けていた。
そしてホームでのこの試合も苦しみながら2-1で勝利。
オーストラリアは40本以上のシュートを打ちながら2点しか奪えず、
一時は同点に追いつかれなんとか勝ち越した。
この結果により、オーストラリアは得失点差を+1上乗せしたに過ぎず、
サウジアラビアが日本に勝利した時点で逆転される結果となった。
そしてオーストラリア戦のあとに行われたサウジと日本の試合。
勝たなければいけないサウジアラビアが見事に日本を1-0で破り、3大会ぶりのW杯出場を決めた。
オーストラリアは逆転され3位となり、グループA3位のシリアとアジア・プレーオフで対戦。
これに勝利しさらに北中米カリブ海最終予選4位とのプレーオフに勝利しなければ
ワールドカップに出場できないという状況に陥った。
そして既にワールドカップ出場を決めていた日本だが、
大観衆のホームでサウジアラビアに出場を決められるという苦痛を味わった。
絶望的だが数字上可能性を僅かに残していたUAEは中立地でのイラク戦に0-1で敗戦。
初戦アウェイでの日本に勝利したUAEだが、結局敗退となった。
<アジア最終予選 最終戦結果>
【グループA】
ウズベキスタン 0-0 韓国
イラン 2-2 シリア
カタール 1-2 中国
【グループB】
オーストラリア 2-1 タイ
イラク 1-0 UAE
サウジアラビア 1-0 日本
最終結果詳細はこちら⇒2018年FIFAワールドカップアジア最終予選
最終戦を敗戦という形で予選を終えた日本は約一カ月後に早速親善試合を行う。
10月6日にニュージーランドと、10月10日にハイチと対戦する。