来年にロシアで開催される「2018年FIFAワールドカップ」の予選も最終盤を迎えており、各地で9日~11日(現地時間)にかけてプレーオフの第1戦などの試合が行われた。
そしてアフリカからは5ヵ国すべての出場国が決定した。
それでは各大陸ごとに予選の結果を確認してみる。
北アイルランド 0-1 スイス
クロアチア 4-1 ギリシャ
スウェーデン 1-0 イタリア
デンマーク 0-0 アイルランド
*左側のチームがホーム、右側のチームがアウェイ
*詳細はこちら⇒2018年FIFAW杯ヨーロッパ予選(プレーオフ)
3大会連続W杯出場中のスイスはアウェイでの北アイルランド戦に1-0で勝利。
貴重なアウェイゴールを奪いホームでのセカンドレグに向けて優位な立場に立った。
一方の北アイルランドだが、唯一の失点がペナルティーエリア内でのハンドによるPKだったが、そのPKが明らかに肩に当たったとされる誤審ということで、納得のいかない形となった。
タレント軍団のクロアチアは堅守を誇るギリシャから4得点を奪って4-1で勝利し、W杯出場へ大きく前進した。
一方、前回のW杯でもルーマニアとのプレーオフを制して出場し、日本と同じグループCを劇的に勝ち上がり初のベスト16入りを果たした粘りが自慢のギリシャだったが、予選突破は厳しいものとなった。
続いて注目のスウェーデン対イタリア。
プレーオフで当たりどちらかが敗退してしまうのがもったいない対戦カードだが、スウェーデンのホームで行われた第1戦では1-0でスウェーデンが先勝。
スウェーデンは後半に挙げた得点を守り抜き、アウェイゴールも許さなかった。
一方のW杯常連国で2006年大会では優勝したイタリアだが、敵地でアウェイゴールを奪えず敗戦。
ミラノのサン・シーロで行われるホームでのセカンドレグで逆転できなければ、60年ぶりの予選敗退となってしまう。
もしアウェイゴールを1点でも許してしまったら3点以上が必要となるため厳しくなってしまう。
果たして大観衆の中行われるホームでの試合で逆転し出場を決めることができるだろうか。
そして最後はデンマークとアイルランドの試合。
こちらはデンマークのホームで行われた第1戦では0-0のスコアレスドローに終わった。
デンマークが攻勢に出る展開となったが、アイルランドの堅守を最後まで崩すことができなかった。
それでもアウェイゴールを与えなかったため、セカンドレグではどちらが勝ち抜くか予想するのは難しい。
各試合のセカンドレグの日程は以下の通り。
11月12日18:00(日本時間26:00)キックオフ
スイス - 北アイルランド
11月12日21:45(日本時間28:45)キックオフ
ギリシャ - クロアチア
11月13日20:45(日本時間28:45)キックオフ
イタリア - スウェーデン
11月14日19:45(日本時間28:45)キックオフ
アイルランド - デンマーク
ホンジュラス 0-0 オーストラリア
*詳細はこちら⇒2018年FIFAW杯大陸間プレーオフ(北中米カリブ海&アジア)
北中米カリブ最終予選4位のホンジュラスとアジア最終予選5位(アジア地区プレーオフによる)のオーストラリアによる大陸間プレーオフ。
ホンジュラスで行われたファーストレグでは、オーストラリアが優勢に進めながらもゴールは奪えず、0-0のドローに終わった。
ホームでゴールを奪えなかったホンジュラスとアウェイゴールを奪えなかったオーストラリア。
中4日で行われるオーストラリアのホーム、シドニーで行われる試合でどちらが勝ち抜くのか、まったく予想できない展開となった。
セカンドレグの日程は以下の通り。
11月15日20:00(日本時間18:00)キックオフ
オーストラリア - ホンジュラス
ニュージーランド 0-0 ペルー
*詳細はこちら⇒2018年FIFAW杯大陸間プレーオフ(オセアニア&南米)
こちらはオセアニア1位と南米5位による大陸間プレーオフ。
ファーストレグはニュージーランドのホーム、首都のウェリントンで行われたがこちらも0-0の引き分けとなった。
遠く離れたアウェイでの試合とは言え実力で上回るペルーが有利かと思われたが、守りを固めたニュージーランドから得点を奪うことはできず。
それでもセカンドレグはペルーのホーム、リマで開催されるため、ペルー有利という見方は変わらない。
ただニュージーランドが先制点を奪うとペルーは出場のために2得点が必要となるため、どうなるかわからない。
11月15日21:15(日本時間16日11:15)キックオフ
ペルー - ニュージーランド
<グループA>
チュニジア 0-0 リビア
コンゴ民主共和国 3-1 ギニア
<グループB>
アルジェリア 1-1 ナイジェリア
ザンビア 2-2 カメルーン
<グループC>
ガボン 0-0 マリ
コートジボワール 0-2 モロッコ
<グループD>
南アフリカ 0-2 セネガル
*詳細はこちら⇒2018年FIFAW杯アフリカ予選
最後にアフリカ予選。
こちらは1グループ4ヵ国による最終予選の試合が各グループで行われた。
まずグループAからは、引き分け以上で出場を決められる首位チュニジアがホームでリビアと対戦。
得点は奪えなかったものの最終的に0-0で終えることに成功し、3大会ぶりのW杯出場を決めた。
2位コンゴ民主共和国もギニアに3-1で勝利したものの、あと勝ち点1及ばなかった。
“死の組”と言われていたグループBではナイジェリアが既に突破を決めていた。
そのナイジェリアはアウェイでアルジェリアと対戦し1-1の引き分け。
ザンビア対カメルーンも2-2と、こちらも引き分けた。
現日本代表ハリルホジッチ監督が率いて前回W杯でベスト16に進出したアルジェリアは未勝利のまま最下位で敗退。
アフリカ王者となったカメルーンも3位での敗退となり、成長著しいザンビアもナイジェリアを超すことはできなかった。
グループCでは首位モロッコと2位コートジボワールが出場を争っていたが、モロッコがコートジボワールとのアウェイでの大一番を2-0で制し5大会ぶりのW杯出場を決めた。
なお、モロッコは最終予選無失点という成績を残した。
一方でガボンやマリは0-0の引き分けが多く、勝ち点を伸ばすことができなかった。
そしてグループDでは主審の八百長疑惑により再試合となった南アフリカ対セネガルの試合が行われ、セネガルが2-0で勝利し最終節を残してW杯出場を決めた。
グループEでは既にエジプトが出場を決めており、これでアフリカの出場全5ヵ国がすべて出揃った。
アフリカからは、チュニジア、ナイジェリア、モロッコ、セネガル、エジプトが出場する。
因みに前回も出場した国はナイジェリアのみで、それ以外の4ヵ国はすべて顔ぶれが変わる形となった。
消化試合となってしまったが、アフリカ予選の残りの試合は以下の通り。
<グループD>
11月14日19:30(日本時間28:30)キックオフ
セネガル - 南アフリカ
ブルキナファソ - カーポベルデ
<グループE>
11月12日15:30(日本時間23:30)キックオフ
コンゴ - ウガンダ
11月12日15:30(日本時間24:30)キックオフ
ガーナ - エジプト
以上、各大陸のプレーオフやアフリカ予選について結果をまとめてみた。
このあとヨーロッパ予選や大陸間プレーオフなどはセカンドレグが行われるが、果たしてどの国が突破するのか。
スウェーデンかイタリアか、同じアジアのオーストラリアや南米のペルーは突破できるか、非情に注目である。