各大陸のワールドカップ予選も残り数試合となり、現地時間13日~14日にかけては計4試合が行われた。
結果は以下の通り。
イタリア 0-0 スウェーデン
アイルランド 1-5 デンマーク
セネガル 2-1 南アフリカ
ブルキナファソ 4-0 カーポベルデ
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まずヨーロッパ予選だが、プレーオフのセカンドレグ4試合のうち2試合は既に行われ、スイスとクロアチアが一足先にW杯出場を決めていた。
(*参考記事⇒クロアチア、スイスのW杯出場が決定!)
そしてその後に行われたもう2試合。
その中でも注目度の高かったのが、イタリア対スウェーデンの試合。
組み合わせでこの両国が対決することになり、どちらかがW杯に出られないというのが確実になっていた。
現地時間10日夜(日本時間11日早朝)にスウェーデンのホームで行われたファーストレグでは、後半16分に挙げた得点を守り切ったスウェーデンがイタリアを1-0で下していた。
その3日後にイタリアのホーム、ミラノのサン・シーロで行われたセカンドレグ。
イタリアとしては、勝ち抜きのためには絶対に得点が必要となる試合。
スウェーデンは引き分けでもOKの試合であった。
もしスウェーデンが1点取れば、(*)アウェイゴールルールによりイタリアは最低でも3得点が必要となる状況でもあった。
(*アウェイゴールルール=引き分けの場合、アウェイでの得点が多い方が勝ち抜けとなるルール)
イタリアとしては、得点を奪いにいかなければいけないと同時に絶対に失点は許されないという、バランスの取り方も難しい試合であった。
それでも、イタリア代表はサン・シーロで過去42試合戦って一度も負けていないという。
W杯予選に限っては、過去7戦全勝だという。
そんな、イタリアにとっては心強いデータもある中迎えた一戦だが、結果は0-0のドローで2戦合計0-1で敗れ敗退。
イタリアは後半を中心に終始攻め込んだが、スウェーデンの組織的な守備を崩すことができず。
決定的なチャンスも少なく、結局得点を奪えないままタイムアップ。
サン・シーロで初めて勝利できなかった試合となり、奇しくもその一戦が60年ぶりの予選敗退という事態を招いた。
5大会連続でW杯を戦い、2006年ドイツ大会では優勝も経験したGKジャンルイジ・ブッフォンも涙をこぼし、代表引退を表明した。
60年ぶりの予選敗退にイタリア国民は悲しみと怒りをあらわにし、ヴェントゥーラ監督やそれを選んだ協会幹部らが批判にさらされている。
一方、フランスやオランダが同居するグループAを2位で通過し、イタリアとのプレーオフ2戦を無失点で終え3大会ぶりのW杯出場を果たしたスウェーデン。
代表引退を表明した絶対的ストライカー、FWズラタン・イブラヒモヴィッチの代表復帰の可能性も出てきている。
続いてはアイルランド対デンマークの試合。
デンマークのホームで行われたファーストレグは0-0のスコアレスドロー。
そしてアイルランドのホームで行われたセカンドレグでは、アイルランドが前半6分にFKから先制。
4大会ぶりのW杯出場へ向けて幸先良いスタートを切ったアイルランドだったが、その後29分にオウンゴールで失点すると直後の32分にもエリクセンに素晴らしいシュートを決められてしまい、あっという間に逆転を許して前半を終える。
これで2-2の同点に追いついてもアウェイゴール数により敗退となるため、最低でも2点が必要になってしまったアイルランド。
後半早い時間に追いつきたかったアイルランドだが、後半18分にエリクセンにミドルシュートを決められてしまい1-3。
さらに後半29分にはDFのミスから再びエリクセンにハットトリックとなるゴールを豪快に決められてしまい1-4。
これでアイルランドが勝ち抜けるためには4得点が必要となり、この時点でデンマークのW杯出場がほぼ決まった。
その後デンマークが余裕のある試合運びをし、終了間際にはPKを獲得してこれをベントナーがしっかり決めて1-5。
このまま試合は5-1でデンマークが圧勝、2戦合計5-1でデンマークが2大会ぶりのW杯出場を決めた。
アイルランドは前半早々に先制したが、その後5失点でまさかの逆転大敗を喫して悪夢の敗退となった。
ヨーロッパ予選プレーオフのセカンドレグはここまで3試合すべて0-0だったが、この最後4戦目では対照的に5-1と計6得点が生まれることとなった。
そして他にアフリカ最終予選グループDの2試合も行われた。
既にセネガルがW杯出場を決めていたグループDだが、最終節ではそのセネガルが南アフリカに2-1で勝利。
無効となった南アフリカ戦を除いて最終予選を無敗で終えた。
もう1試合では、ブルキナファソがカーポベルデに4-0で快勝した。
グループDの最終順位は以下の通り。
順位 | グループD | 試合 | 勝ち | 分け | 負け | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 |
1 | ![]() |
6 | 4 | 2 | 0 | 10 | 3 | +7 | 14 |
2 | ![]() |
6 | 2 | 3 | 1 | 10 | 6 | +4 | 9 |
3 | ![]() |
6 | 2 | 0 | 4 | 4 | 12 | -8 | 6 |
4 | ![]() |
6 | 1 | 1 | 4 | 7 | 10 | -3 | 4 |
*詳細はこちら⇒2018年FIFAW杯アフリカ最終予選グループD
スウェーデンとデンマークの2ヵ国が新たに出場を決め、これで全出場32ヵ国中30ヵ国が決定。
残りの予選は大陸間プレーオフの2試合のみとなり、この勝者が決まればいよいよ全32ヵ国が出揃う。
その大陸間プレーオフ2試合の日程は以下の通り。
11月15日 現地時間20:00(日本時間18:00)キックオフ
オーストラリア - ホンジュラス
11月15日 現地時間21:15(日本時間16日11:15)キックオフ
ペルー - ニュージーランド
オーストラリア対ホンジュラスの試合は今日15日に日本時間18時から、シドニーで行われる。
ペルー対ニュージーランドの試合は日本時間で明日16日午前11時15分から、ペルーの首都リマで行われる。
ファーストレグは2試合とも0-0のスコアレスドローだったが、果たしてセカンドレグではどのような結果になり、どちらが出場権を獲得するのか、大注目である。