公開日 2017年12月1日 最終更新日 2017年12月3日
約半年後の来年6月にロシアで開幕する2018年FIFAワールドカップ。
そのグループリーグの組み合わせ抽選会がいよいよ今夜遅くに行われる。
抽選会開始時間は日本時間で今夜のちょうど日付けが変わる24時(12月2日0時)。
場所はロシアの首都モスクワにあるクレムリン宮殿。
前回の記事ではこの抽選会の抽選方法についてシミュレーションサイトを用いて確認した。
今回はその抽選方法を軽くおさらいし、一番の注目である日本代表がどのような組に入る可能性があるのかについても確認してみる。
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まず、抽選に用いられるポット分けは以下の通り。
ポット1 | ポット2 | ポット3 | ポット4 |
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*( )内は2017年10月発表のFIFAランキング。
グループA | グループB | グループC | グループD |
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グループE | グループF | グループG | グループH |
抽選だが、上のポット分けのポット1~ポット4までの各チームをグループA~グループHまでの各グループに振り分けていく。
(ポット1のチームを1チームずつ引いていき、グループA⇒グループB⇒グループC…という感じで振り分ける。)
開催国のロシアに関しては、グループAのA1に組み込まれることが既に決まっている。
そして重要なポイントは、ヨーロッパ大陸所属のチームに関しては同じグループに2ヵ国までとなり、その他の大陸に関しては同じグループに1ヵ国のみとなるよう配慮される。
つまり、ドイツ、スイス、コスタリカ、セルビア(ヨーロッパが3ヵ国)といったグループや、ロシア、ペルー、イラン、日本(アジアが2ヵ国)といったグループにはならない。
さて、日本国民の一番の注目はもちろん、日本がどのチームと一緒のグループに入るのか。
今回の抽選は前回までの各大陸ごとにまとめてポット分けする抽選方法と違い、FIFAランキング(2017年10月発表)の上位のチームから順にポット1~ポット4まで振り分ける方法がとられた。
これにより、スペインやイングランドといった強豪国がポット1から漏れ、強豪国揃いのいわゆる“死の組”が誕生する可能性が高まっている。
前回大会でもスペイン、オランダ、チリ、オーストラリアの組やウルグアイ、イタリア、イングランド、コスタリカの組といった強豪揃いのグループが誕生した。
このワールドカップという大舞台で強豪国とのガチンコ勝負が見てみたいという声もあるが、グループ勝ち抜けそして初のベスト8進出のためにはこのような“死の組”は避けたいというのが本音。
日本はポット4なのでランキングで格上3ヵ国と対戦するのは確実だが、それでもポット2からスペインは引きたくない。
スペインが入るグループは“死の組”になる可能性が高く、ポット3、ポット4のチームはなおさら引きたくない相手である。
例として、
ポット1からブラジル、ポット2からスペイン、ポット3からスウェーデン、ポット4から日本
ポット1からドイツ、ポット2からスペイン、ポット3からコスタリカ、ポット4から日本
なんていう組み合わせもあり得る。
このような組み合わせになってしまったらグループリーグ突破はかなり困難なミッションになる。
では日本にとって理想的な組み合わせはどれだろうか。
過去のワールドカップでの日本の成績を見てみると、グループリーグを突破した2002年大会と2010年大会ではいずれも日本以外の3ヵ国はヨーロッパ2ヵ国+アフリカ1ヵ国である。
逆にグループリーグで敗退した時は南米のチームと同居している。
そう考えると、現在好調で優勝候補一角のブラジルは先日の親善試合で1-3で敗れ、その他近年の試合でも3失点以上を喫して敗れており、引き分けも困難な相手であることから当たりたくない。
あくまでデータではあるが、南米勢よりヨーロッパ勢に対しての方が勝率が良いのは確かである。
他にも同じく優勝候補一角で連覇を目指すドイツ、タレント揃いのフランスも避けたい相手ではあるが、正直ポット1はどこが来ても強豪国であることには変わりないため、ブラジル、アルゼンチン辺りを回避できれば良いのではないだろうか。
ただポット1からは開催国のロシア、決して優勝候補とは言えないポーランド辺りがまだ良いと言えるだろうか。
その中でもポット1ではFIFAランクが一目瞭然で低いロシアだが開催国であるため、点取り屋レヴァンドフスキ擁するポーランドの方がまだ良いのではないだろうか。
しかしそれよりも重要なのは前述の通り、ポット2でスペインを引かないこと。
スペインを引いてしまったらかなり厳しい組に入ることが予想されるため、なんとしても避けたい。
その他にもポット2からはエースのハリー・ケイン擁し現在調子を上げているイングランド、そして主力選手が強豪クラブで活躍するタレント揃いのクロアチア、そして南米勢のコロンビア、ウルグアイ、ペルーもできれば避けたい。
ただペルーにおいては36年ぶりのワールドカップ出場となり、選手も若手主体で構成されており、どのような戦いを見せるか未知数である。
次にポット3だが、ここからは前述の通り過去のデータから、アフリカ勢を引いた方がベターではないだろうか。
中でもリヴァプールで活躍するサディオ・マネ擁するセネガルやローマで活躍するモハメド・サラー擁するエジプトよりもチュニジアの方がベターと考える。
そしてヨーロッパのデンマークやスウェーデンもできれば避けたい相手である。
以上、抽選方法と日本代表がどのような組み合わせになるのか、軽く触れてみた。
日本代表にとってはどこが来てもランキングで格上3ヵ国との対戦となるが、実際どこと当るかによってグループリーグ突破が大きく左右されるのは事実である。
強豪1ヵ国+中堅2ヵ国が良いのか、中堅3ヵ国が入り接戦のグループを勝ち抜くのが良いのか。
チームのスタイルや戦術によって変わってくるため、決して実力が他より落ちるチームが多く入った方が良いとは言えない。
それでもやはりブラジル、スペイン…といった組だけは避けたいのが本音である
果たして日本代表がどのような組に入るのか、大注目の抽選がいよいよ始まる。
抽選会開始は日本時間で1日24時(2日0時)、放送はNHKで23時55分~、またスカパーでも放送予定である。
当サイトでは【2018年FIFAワールドカップ 抽選会】において随時抽選結果を更新する。