なでしこジャパンも参加のアルガルベカップが開幕
女子代表チームによる国際大会である『アルガルベカップ2018(Algarve Cup 2018)』が現地時間28日に開幕した。
この大会への参加は招待制となっているため、予選は行われない。
女子日本代表のなでしこジャパンも去年2017年大会に続き今大会にも招待されている。
*今大会についての詳細は、前回の記事:なでしこジャパンも参加のアルガルベカップが一週間後に開幕に記載。
そして現地時間2月28日(日本時間3月1日未明)になでしこジャパンが初戦でオランダと対戦。
試合はなでしこジャパンがまさかの6失点を喫し、オランダに2-6で大敗した。
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なでしこジャパン、初戦でオランダに大敗
オランダ、アイスランド、デンマークと同居のグループCに組み込まれたなでしこジャパン。
初戦では、ユーロ女子2017で初優勝を飾った強豪オランダと対戦。
最新の女子FIFAランキングでは日本が9位、オランダは7位。
試合結果は以下の通り。
【グループC】第1戦
日本 2-6 オランダ
〖得点〗
[オランダ] 前半4分:リーケ・マルテンス
[オランダ] 前半8分:リネス・ベーレンスタイン
[オランダ] 前半31分:シリ・ヴォルム
[オランダ] 前半35分:シャニセ・ファン・デ・サンデン
[ 日本 ] 前半38分:中島依美
[オランダ] 前半44分:ステファニー・ファン・デル・フラフ
[オランダ] 後半7分:リーケ・マルテンス
[ 日本 ] 後半37分:岩渕真奈
試合は前半4分、オランダが右サイドで日本からボールを奪いマイナスのクロスをゴール前へ送ると、これをリーケ・マルテンスがゴール左に決めオランダが早々に先制。
さらにその4分後の前半8分、オランダは左サイドのスルーパスに反応したリネス・ベーレンスタインがGKとの一対一を制して2点目を決める。
いきなり2失点を喫してしまった日本だが、さらに前半31分、オランダはCKのチャンスからクリアボールをシリ・ヴォルムがペナルティーエリア外からダイレクトでゴール左に決め3-0とする。
さらにさらにその4分後の同35分、日本はGK池田咲紀子がパスを繋ごうとするがこれをシャニセ・ファン・デ・サンデンにカットされそのままシュートを放たれる。
シュートはGK池田が足にあてたものの、ボールはそのままゴールへ吸い込まれ4失点目。
それでも日本はその3分後の同38分、右サイドで長谷川唯のスルーパスに抜け出した中島依美が左足でゴール左隅に決め1点を返す。
しかし前半終了間際の44分、オランダのCKからステファニー・ファン・デル・フラフに頭で決められ5失点目。
前半を1-5と予想外のスコアで後半へ。
そして後半7分、オランダは右サイドからクロスを入れると日本DFがクリアしきれず、最後はリーケ・マルテンスにこの日2点目となるゴールを決められ1-6。
日本は後半37分に途中出場の岩渕真奈が右サイドで相手選手2人をドリブルで抜き去り見事ゴールを決めるが反撃もここまで。
試合はこのまま終了し、なでしこジャパンのアルガルベカップ2018初戦は2-6というスコアでオランダに大敗という結果となった。
一方、グループCのもう一試合では最新の女子FIFAランク12位のデンマークと同20位のアイスランドが対戦し、0-0で引き分けた。
デンマークとアイスランド、両チームともチャンスを作り拮抗した試合となったが、お互いにフィニッシュの制度を欠き得点は生まれなかった。
アイスランド 0-0 デンマーク
〖得点者〗
なし
この結果、グループCでは第1戦を終えてオランダが勝ち点3で1位、デンマークとアイスランドが勝ち点1で2位、日本が勝ち点0で最下位となっている。
第2戦では日本がアイスランドと、オランダがデンマークと対戦する。
グループAではポルトガルとオーストラリアが逆転勝利
グループAの初戦結果は以下の通り。
【グループA】第1戦
ポルトガル 2-1 中国
〖得点者〗
[ 中国 ] 後半12分:シュー・ヤンル
[ポルトガル] 後半15分:カロリナ・メンデス
[ポルトガル] 後半40分:カロル・コスタ
オーストラリア 4-3 ノルウェー
〖得点者〗
[ ノルウェー ] 前半11分:エリーセ・トシュネス
[オーストラリア] 前半13分:クレア・ポーキングホーン
[オーストラリア] 前半24分:クロエ・ロガーゾ
[オーストラリア] 前半31分:サマンサ・カー
[ ノルウェー ] 後半7分:リサ=マリエ・カールセン・ユトランド
[ ノルウェー ] 後半19分:エリーセ・トシュネス(PK)
[オーストラリア] 後半45+5分:ラリッサ・クラマー
グループAでは開催国のポルトガルが中国と対戦。
前半からポルトガルが数多くのチャンスを作ったが最後のところで決めきれず。
逆に後半12分、中国は前線へロングボールを送ると、こぼれ球をシュー・ヤンルが決め先制に成功する。
それでもポルトガルは直後の後半15分、右サイドからのクロスにカロリナ・メンデスが頭で合わせて1-1の同点に。
そして同40分、ポルトガルはハーフウェイラインを越えた位置からのFKをカロル・コスタが蹴ると、これが前に出ていた相手GKの頭上を越えゴールイン。
開催国のポルトガルが2-1で中国に逆転勝利した。
グループAのもう一試合では、オーストラリアがノルウェーと対戦。
前半11分に左サイドからのクロスにエリーセ・トシュネスが左足で合わせノルウェーが先制。
対するオーストラリアも直後の同13分、CKにクレア・ポーキングホーンが頭で合わせて1-1の同点に。
さらにオーストラリアは同24分、右サイドからのクロスをノルウェーDFがクリアしようとするがボールをゴール前へ高く蹴り上げてしまう。
これをノルウェーGKがキャッチミスし、クロエ・ロガーゾが押し込み2-1とオーストラリアが逆転に成功する。
さらにさらにオーストラリアは同31分、ゴール前中央でスルーパスに反応したサマンサ・カーがゴールへ流し込み3-1と突き放す。
後半に入り7分、ノルウェーはCKから相手GKがはじいたボールをリサ=マリエ・ユトランドが押し込み3-2と1点差に詰め寄る。
すると同19分、ノルウェーはPKを獲得すると、エリーセ・トシュネスが相手GKの逆をつきゴール右に決め3-3の同点に追いつく。
そしてシーソーゲームは同点に終わるかと思われた後半アディショナルタイム5分、オーストラリアはCKからゴール前のこぼれ球をラリッサ・クラマーが押し込み4-3と土壇場で勝ち越す。
試合はこのまま終了し、オーストラリアがノルウェーとの乱打戦を4-3で制して初戦をものにした。
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グループBでは韓国がロシアに逆転勝利
【グループB】第1戦
韓国 3-1 ロシア
〖得点者〗
[ロシア] 前半17分:アンナ・ベロミュッツェワ
[韓国 ] 前半45分:イ・ミナ
[韓国 ] 後半7分:ハン・チェリン
[韓国 ] 後半32分:チョン・ソルビン
カナダ 1-3 スウェーデン
〖得点者〗
[スウェーデン] 前半43分:ミッミ・ラーソン
[ カナダ ] 後半1分:OG(マグダレーナ・エリクソン)
[スウェーデン] 後半6分:フリドリーナ・ロルフォ
[スウェーデン] 後半42分:スティーナ・ブラックステニウス
グループB初戦では、韓国がロシアと対戦。
試合は前半17分、ロシアが左サイドからのFKにアンナ・ベロミュッツェワが頭で合わせ先制。
対する韓国は前半終了間際の45分、右サイドのペナルティーエリア内深い位置からクロスをゴール前へあげる。
これをINAC神戸へ入団したイ・ミナがヘディングで合わせ1-1の同点とする。
そして後半に入り7分、韓国は右サイドからのクロスにゴール前フリーのハン・チェリンがゴールへ流し込み2-1と逆転する。
さらに韓国は同32分、相手DFの裏に抜け出したチョン・ソルビンが左足でゴール右隅へ流し込み3-1と突き放す。
試合はこのまま終了し、ロシアに3-1で逆転勝利した韓国が初戦を勝利で飾った。
一方、グループBもう一試合ではスウェーデンがカナダと対戦。
前半43分、スウェーデンは左サイドからクロスを入れると、相手DFのクリアボールをミッミ・ラーソンが押し込み先制する。
対するカナダは後半開始直後の1分、相手GKがはじいたシュートのこぼれ球をゴール前へ入れると、スウェーデンのマグダレーナ・エリクソンに当たってゴールに決まり、オウンゴールで1-1の同点に追いつく。
それでも5分後の同6分、スウェーデンは右サイドでフリーのフリドリーナ・ロルフォがシュートを決め2-1と勝ち越す。
さらにスウェーデンは同42分、相手DFのパスミスを奪ったスティーナ・ブラックステニウスが冷静にゴールに決め3-1とする。
試合はこのまま終了し、スウェーデンがカナダに3-1で勝利した。
第2戦、グループAではともに初戦勝利したポルトガルとオーストラリアが対戦。
もう一試合では、初戦ともに敗れた中国とノルウェーが対戦する。
グループBでも、初戦ともに勝利した韓国とスウェーデンが、初戦ともに敗れたロシアとカナダがそれぞれ対戦する。
*大会詳細
アルガルベカップ2018