公開日 2019年5月17日 最終更新日 2019年5月17日
女子サッカーで世界一を争う『2019年FIFA女子ワールドカップ』の開幕まで一ヶ月を切りました。
2011年大会で初優勝を成し遂げた女子日本代表 “なでしこジャパン” も出場が決定しており、どのような戦いを見せてくれるのか、注目が集まっています。
今回は、そのなでしこジャパンがワールドカップ出場を果たすために戦った予選 (女子アジアカップ2018) の結果を、振り返ってみます。
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女子ワールドカップのアジア出場枠
今回の『女子ワールドカップ2019』のアジア枠は、前回大会と同じ5枠。
なお、アジア枠が5枠となったのは前回2015年大会からで、理由はワールドカップの出場枠自体が24チームに拡大されたからです。
2015年大会より前の大会では、1999年~2011年大会がワールドカップ出場枠16チームに対し、アジア枠は3 or 3.5。
これより前の1991年・1995年大会では、ワールドカップ出場枠12チームに対し、1995年大会に関しては、アジア枠はたったの2枠。
出場枠拡大に伴いアジア枠も徐々に増えていったわけですが、当初はアジアから2枠のみという厳しい時代がありました。
それでも実は、なでしこジャパンはワールドカップ初開催から途切れることなく8大会連続の出場を果たしており、アジアの国では日本のみです。
女子ワールドカップのアジア予選
続いて、女子ワールドカップのアジア予選についてです。
女子のワールドカップ予選は男子とは違い、アジアカップと兼ねて開催されました。
男子はワールドカップ予選とアジアカップは別々で開催されますが、女子はこれが共有される形となっています。
つまり、今回のワールドカップアジア枠が5枠なので、女子アジアカップ2018において、大会成績上位5チームにワールドカップの出場権が与えられるというレギュレーションでした。
ちなみに、アジア予選の他にもオセアニア予選、アフリカ予選、北中米カリブ海予選、南米予選と、ヨーロッパ予選以外はすべて、各大陸選手権と兼ねて開催されました。
(アジア予選と同じように、各地域の出場枠に応じて、“大会成績上位〇チームがワールドカップ出場権獲得” というレギュレーション)
ヨーロッパ予選のみ、男子と同じくワールドカップ予選と大陸選手権 (ユーロ:欧州選手権) が別々で開催されました。
女子ワールドカップ アジア予選結果
それでは、2019年女子ワールドカップの予選となった、女子アジアカップ2018の大会結果を確認してみます。
女子アジアカップ2018
- 開催国:ヨルダン
- 開催期間:2018/4/6 ~ 20
- 出場国:8チーム
- ヨルダン (開催国)
- 日本
- オーストラリア
- 中国
- 韓国
- タイ
- ベトナム
- フィリピン
*大会の成績上位5チームが2019年女子ワールドカップの出場権獲得
アジアカップの出場国は8チームだったので、そのうちの半分以上に当たる5チームがワールドカップの出場権を獲得できるという状況でした。
グループA
順位 | グループA | 試合 | 勝ち | 分け | 負け | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 |
1 | ![]() |
3 | 3 | 0 | 0 | 15 | 1 | +14 | 9 |
2 | ![]() |
3 | 2 | 0 | 1 | 9 | 6 | +3 | 6 |
3 | ![]() |
3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 7 | -4 | 3 |
4 | ![]() |
3 | 0 | 0 | 3 | 3 | 16 | -13 | 0 |
チーム | 結果 | チーム |
中国 | 4-0 | タイ |
ヨルダン | 1-2 | フィリピン |
フィリピン | 0-3 | 中国 |
タイ | 6-1 | ヨルダン |
ヨルダン | 1-8 | 中国 |
タイ | 3-1 | フィリピン |
グループB
順位 | グループB | 試合 | 勝ち | 分け | 負け | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 |
1 | ![]() |
3 | 1 | 2 | 0 | 9 | 1 | +8 | 5 |
2 | ![]() |
3 | 1 | 2 | 0 | 5 | 1 | +4 | 5 |
3 | ![]() |
3 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | +4 | 5 |
4 | ![]() |
3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 16 | -16 | 0 |
チーム | 結果 | チーム |
日本 | 4-0 | ベトナム |
オーストラリア | 0-0 | 韓国 |
韓国 | 0-0 | 日本 |
ベトナム | 0-8 | オーストラリア |
日本 | 1-1 | オーストラリア |
韓国 | 4-0 | ベトナム |
大会の成績上位5チームがワールドカップ出場権獲得なので、グループリーグを突破した4チーム (中国、タイ、オーストラリア、日本) には、この時点でワールドカップ出場権が与えられました。
グループBではオーストラリア、日本、韓国の3チームが勝ち点で並びましたが、総得点数わずか1差で日本が韓国を上回り2位で突破。
5位決定戦
チーム | 結果 | チーム |
フィリピン | 0-5 | 韓国 |
そして残りの1枠を決める5位決定戦では、各グループ3位のフィリピンと韓国が対戦し、韓国が圧勝を収めてアジアからのワールドカップ出場最後の1枠を勝ち取りました。
この時点でアジアからのワールドカップ出場チームはすべて決まったわけですが、大会はその後準決勝、3位決定戦、決勝を開催。
準決勝
チーム | 結果 | チーム |
オーストラリア | 2-2 (延長) 3PK1 |
タイ |
中国 | 1-3 | 日本 |
3位決定戦
チーム | 結果 | チーム |
中国 | 3-1 | タイ |
決勝戦
チーム | 結果 | チーム |
日本 | 1-0 | オーストラリア |
結果はご覧のとおり、日本が準決勝で中国を3-1で、決勝でオーストラリアを1-0で破って2大会連続2回目の優勝を果たしました。
なでしこジャパンはアジア王者としてワールドカップへ挑むことになります。
アジアからの2019年女子ワールドカップ出場国 (成績順)
日本 (アジア1位)
オーストラリア (アジア2位)
中国 (アジア3位)
タイ (アジア4位)
韓国 (アジア5位)
なでしこジャパンの予選結果
アジアカップ2018結果
-
- グループリーグ
- 第1戦:日本 4-0 ベトナム
- 第2戦:日本 0-0 韓国
- 第3戦:日本 1-1 オーストラリア
- グループリーグ
*1勝2分の2位突破
*日本、この時点でワールドカップ出場権獲得
-
-
- 準決勝:日本 3-1 中国
- 決勝:日本 1-0 オーストラリア
-
*日本、女子アジアカップ2大会連続2回目の優勝
結果的に、予選を兼ねていた女子アジアカップ2018でなでしこジャパンは優勝を果たし、大会上位5チームに与えられるワールドカップ出場権を危なげなく手にしたわけですが、リオ五輪の予選ではまさかの敗退を経験していたため、油断のならない大会でした。