公開日 2019年12月11日 最終更新日 2021年6月18日
ヨーロッパ地域の代表チームでNo.1を争う大会、「ユーロ2020」(UEFA EURO)。
延期となった大会も、いよいよ今年の6月に開幕。
今大会は “欧州各地での分散開催” となっているため、開催国は11ヵ国あります。
(当初は12ヵ国でしたが、2021年4月、アイルランドのダブリンが開催地から外れました)
そこでこの記事では、ユーロ2020の開催国11ヵ国 (開催都市11都市) と会場などを一覧で確認してみます。
2021年4月、開催地の大半が有観客で行われることも発表されました。
会場によって観客動員数のパーセンテージが異なるので、それらについても確認。
目次
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【ユーロ2020の開催国一覧】全11都市11会場を確認
2020年大会は 「欧州各地の分散開催」 であるため、様々な国 (会場) が名乗りを上げていましたが、その中から最終的に選ばれた11の国 (会場) が、以下です。
2021年4月24日 更新
- アイルランドのダブリンは開催地から除外
- スペインの開催地は、ビルバオからセヴィージャに変更
※収容人数の多い順
開催国 | 開催都市 | 会場 | 開催ステージ |
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ロンドン | ウェンブリー・スタジアム (収容人数:90,000人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 ・準決勝 ・決勝 |
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ミュンヘン | アリアンツ・アレーナ (収容人数:75,000人) |
・グループリーグ ・準々決勝 |
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ローマ | スタディオ・オリンピコ (収容人数:72,698人) |
・グループリーグ ・準々決勝 |
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バクー | バクー・オリンピック・スタジアム (収容人数:68,700人) |
・グループリーグ ・準々決勝 |
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サンクトペテルブルク | クレストフスキー・スタジアム (収容人数:68,134人) |
・グループリーグ ・準々決勝 |
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ブダペスト | プスカシュ・アレーナ (収容人数:67,889人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 |
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セヴィージャ | エスタディオ・ラ・カルトゥーハ (収容人数:60,000人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 |
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ブカレスト | アレーナ・ナツィオナラ (収容人数:55,600人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 |
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アムステルダム | ヨハン・クライフ・アレナ (収容人数:54,990人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 |
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グラスゴー | ハンプデン・パーク (収容人数:52,063人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 |
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コペンハーゲン | テリア・パルケン (収容人数:38,065人) |
・グループリーグ ・ラウンド16 |
以上の11ヵ国 (11会場) は、すでに開催する試合が割り当てられています。
上記を見てのとおり、収容人数の多いスタジアムほど、より上のステージの会場に選ばれています。
もっとも多く使用されるのは、グループリーグとラウンド16、そして準決勝と決勝を開催する、イングランドのロンドンにある「ウェンブリー・スタジアム」です。
「ウェンブリー・スタジアム」は、大会が行われる会場の中で最も観客の入るスタジアムで、9万人を収容できます。
逆に、最も収容人数の少ないスタジアムは、コペンハーゲン (デンマーク) の「テリア・パルケン」で、こちらは3万8千人ほどと、4万人に満たない規模となっています。
準決勝からはサッカーの聖地「ウェンブリー」での開催ということで、イングランド代表がベスト4に残った場合、同代表はラウンド16と準々決勝以外の試合をホームで戦えることになります。
全グループの開催都市一覧【各グループ2つの会場がセット】
続いて、各グループごとの開催国 (会場) 一覧です。
ユーロ2020では11の会場が選ばれていますが、これらすべてを6グループに割り当て、各グループ2会場がセットとなっています。
グループA
- ローマ (イタリア)
- バクー (アゼルバイジャン)
グループA | 開催国 |
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3試合ともホーム |
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グループB
- コペンハーゲン (デンマーク)
- サンクトペテルブルク (ロシア)
グループB | 開催国 |
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3試合ともホーム |
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2試合がホーム |
グループC
- アムステルダム (オランダ)
- ブカレスト (ルーマニア)
グループC | 開催国 |
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3試合ともホーム |
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グループD
- ロンドン (イングランド)
- グラスゴー (スコットランド)
グループD | 開催国 |
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3試合ともホーム |
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2試合がホーム |
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グループE
- セヴィージャ (スペイン)
- サンクトペテルブルク (ロシア)
グループE | 開催国 |
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3試合ともホーム |
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グループF
- ミュンヘン (ドイツ)
- ブダペスト (ハンガリー)
グループF | 開催国 |
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2試合がホーム |
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3試合ともホーム |
(H) = ホーム開催のチームは各グループ1チームまたは2チーム組み込まれており、それらのチームはグループリーグの試合を最低2試合、自国で戦うことができます。
ホーム開催が2チームいるグループについては、そのチーム同士の対戦の試合だけ、どちらか一方の開催国で行われます。
※イタリア、デンマーク、オランダ、イングランド、スペイン、ドイツの6チームはグループリーグの全3試合をホームで戦うことができる
※ロシア、スコットランド、ハンガリーはグループリーグ2試合をホームで戦うことができる
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移動距離が最も多いグループ&少ないグループは?
上記の「各グループごとの開催都市」を地図上で表すと、以下のようになります。
※アルファベット「A」~「F」=各グループ名
見てのとおり、グループによって各開催都市間の距離に、大きな差があることがわかります。
開催都市間の距離が最も長いのは、セヴィージャとサンクトペテルブルクというセットのグループE。
セヴィージャとサンクトペテルブルクは直線距離で約3,570km離れており、他のグループと比べても距離感は一目瞭然です。
当初グループEはビルバオ(スペイン)とダブリン(アイルランド)だったため移動距離は全グループの中で中間辺りでしたが、開催地が変更となり、一番離れた開催セットとなってしまいました。
次に長いのが、ローマとバクーのグループA。
一方、開催都市間の距離が最も短いのは、同じイギリス内のロンドンとグラスゴーのグループD。
ロンドンとグラスゴーの直線距離は、約556kmです。
次に短いのが、ミュンヘンとブダペストのグループF。
直線距離は約562kmなので、ロンドン~グラスゴー間とほぼ変わらない距離です。
つまり、開催都市間の距離が最も長いグループEと最も短いグループDとでは、約6倍以上も差があるということになります。
【全グループの開催都市間の距離 (長い順) 】
組 | 開催都市 | 距離 |
E | セヴィージャ & サンクトペテルブルク | 約3,570km |
A | ローマ & バクー | 約3,100km |
C | アムステルダム & ブカレスト | 約1,790km |
B | コペンハーゲン & サンクトペテルブルク | 約1,150km |
F | ミュンヘン & ブダペスト | 約562km |
D | ロンドン & グラスゴー | 約556km |
グループEの中で「サンクトペテルブルク → セヴィージャ → サンクトペテルブルク」と移動を強いられるポーランド代表は、グループリーグにおける最も移動距離の多いチームということになりそうです。
そしてグループEの場合、スペイン代表はグループリーグ全3試合を自国のセヴィージャで開催できるので、“移動による負担がない”という面では、他のチームより有利と言えそうです。
また、ポーランド代表の次に移動距離が多いのは、グループAのスイス代表。(バクー → ローマ → バクーと移動)
各スタジアムの観客動員の制限は?
続いて、各スタジアムの観客動員数もまとめます。
パンデミックの影響により、ユーロ2020ではほとんどのスタジアムで観客動員の制限が設けられます。
【会場ごとの観客動員数パーセンテージまとめ】
※全11スタジアム
※2021年6月28日更新
組 | 開催国 / 開催都市 | パーセンテージ |
F | ハンガリー / ブダペスト | 100% |
A | アゼルバイジャン / バクー | 50% |
B&E | ロシア / サンクトペテルブルク | 最高50% |
B | デンマーク / コペンハーゲン | 40% (初戦フィンランド戦) 以降の試合は67% |
C | オランダ / アムステルダム | 最高33.3% |
E | スペイン / セヴィージャ | 30% |
D | イングランド / ロンドン | 最高25% (GLとラウンド16) 準決勝と決勝はできるだけ多く |
A | イタリア / ローマ | 最高25% |
C | ルーマニア / ブカレスト | 最高25% |
D | スコットランド / グラスゴー | 25% |
F | ドイツ / ミュンヘン | 20% |
100%を動員予定のハンガリーでは、かなり厳しい対策がとられる予定。
またイングランドですが、準決勝と決勝においては25%からさらに観客動員を上げる見込みと発表されています。
【まとめ】チームによって移動距離の差がかなり大きい
最後に、この記事の要点をまとめました。
- ユーロ2020の開催国は11ヵ国ある (当初は12ヵ国)
- 各11ヵ国1会場が選ばれており、11都市の11会場で開催される
- 準決勝・決勝はロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催
- 開催国のチームはグループリーグを自国で最低2試合戦える
- 各グループの開催国のセットの中で、最も距離が離れているのはグループE、最も距離が近いのはグループD
- グループリーグにおいて最も移動距離が多いのはポーランド代表、次いでスイス代表
- ユーロ2020は観客を入れて行われる予定
- 多くの会場は観客動員30%前後、ハンガリーでは100%動員の見込み
大会史上初の「ヨーロッパ11ヵ国の“分散開催”」となるユーロ2020。
ヨーロッパ各地の広い範囲で試合が行われるとあって、各チームの移動距離には大きな差が出るという大会になります。
その移動距離による各チームの差が、結果に影響してくるのかどうか。
また、グループリーグをホームで戦えるチーム、とくに全3試合がホーム開催のチームは、移動がない上にホームで開催できるという大きなメリットがあります。
観客動員の制限があり、満員のスタジアムで行われる試合は一部になる見込みですが、ホーム開催のチームとそうでないチームとの差に結果がどう影響するのか、それともそれほど影響は出ないのかどうか、この辺りにも注目の大会となります。