公開日 2020年2月3日 最終更新日 2021年6月26日
代表チームで欧州王者を決める大会『UEFA EURO 2020』の開幕まで残りわずか。
各チームの本大会メンバーも続々と発表され、各ブックメーカーなどで優勝予想・勝敗予想が始まっています。
そこでこの記事では、ユーロ2020の大会を予想。
「優勝予想」はもちろん、「各グループの突破予想」や「ダークホース候補」、さらに「各ブックメーカーのオッズ」も確認していきます。
また、トーナメント表なども掲載してますので、皆さんも予想して楽しんでみてください!
スポンサーリンク
ユーロ2020を予想!【グループステージ編】
グループA | グループB | グループC |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
グループD | グループE | グループF |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
大会の順を追って予想していきます。
まずはグループステージからです。
今大会は前回大会に続いて24チームが出場。
さらにこれまでの大会とちがうのは、開催国として参加できるチームが9チームあること。
全スタジアムで観客を入れての開催が決定しており、この影響が各グループでどの程度出てくるのかに注目です。
【予想するにあたって、おもに考慮する点】
- 予選での成績
- 開催国のアドバンテージ
- 移動距離
- 過去の対戦成績
- 2021年へ延期になったことによる影響
※以下は、個人的な予想もふくんでいます
グループA 予想
予想順位 | 国名 |
1位 | ![]() |
2位 | ![]() |
3位 | ![]() |
4位 | ![]() |
イタリア代表の突破は堅いグループです。
予選では「10戦全勝・37得点4失点」という圧倒的な強さで勝ち上がってきました。
予選では19人もの選手が得点をあげ、どの選手が出場してもゴールを奪える強さを持っています。
開幕直前の親善試合ではチェコ相手に4-0で快勝しており、その4得点もインモービレ&バレッラ&インシーニェ&ベラルディと、それぞれちがう選手がゴールをマーク。
攻撃陣の選手層の厚さは短期決戦のユーロでも活きてくるのではないでしょうか。
今年3月のW杯予選でも3試合とも2-0で勝利しており、非常に安定した戦いを見せています。
ロシアW杯予選敗退から復活を遂げ、“攻撃的なイタリア代表” へ生まれ変わったアッズーリが本大会で見られそうです。
グループリーグ全3試合をホームで戦えることを考えても、現在好調イタリアの首位突破は堅いでしょう。
そのイタリア相手に開幕戦で勝ち点をもぎ取れるかもしれないのがトルコ代表で、トルコはユーロ予選でフランスに2-0で勝利(アウェイでも1-1ドロー)、W杯予選ではオランダに4-2で勝利しており、強豪相手に勝ち点をもぎ取れるチームであることを証明済み。
さらに初戦イタリア戦を終えれば、残りの2試合は隣国アゼルバイジャンで試合を行えます。
中堅国相手のほうが勝ち点を落としがちなトルコですが、現在チーム状況が良いので2位と予想。
スイス代表も近年では強豪国のすぐ下にいるチームですが、マイナスとなるのはユーロ2020出場国の中で2番目にグループリーグでの移動距離が多いこと。
とくに、拮抗した戦いが予想される3戦目トルコ戦は「バクー ⇒ ローマ ⇒ バクー」と戻ってきての試合。
地理的にも近いバクーで2戦連続で戦えるトルコがコンディションでは有利となりそうで、スイスとしては初戦ウェールズ戦に勝てなければ先が難しくなりそうです。
ウェールズ代表は前回ベスト4とサプライズを起こしたチームですが、今回は若い選手も多く招集されており、前回同様に勝ち進むのは厳しいでしょう。
ギグス監督の問題やW杯予選での選手追放などピッチ外でいろいろありましたが、2020年以降で勝利した試合7試合中6試合が1-0での勝利ということで、先に失点しないことがポイントと言えそうです。
予想では現在好調&バクーで2試合を戦えるトルコを2位としましたが、イタリア以外の3チームは団子状態となりそうな非常に予想の難しいグループです。
グループB 予想
予想順位 | 国名 |
1位 | ![]() |
2位 | ![]() |
3位 | ![]() |
4位 | ![]() |
こちらもベルギー代表の首位突破は堅いでしょう。
ベルギーは予選で「10戦全勝・40得点3失点」という圧倒的強さを披露し、予選全チームの総合順位で1位に輝いたチーム。
さらにFIFAランキングもユーロ2020開幕時点の現在まで2年半以上首位をキープしており、今大会こそ悲願の優勝を狙っているチームです。
今回対戦するロシアとは予選でも2度対戦し、3-1&4-1というスコアで勝利。
さらに同じく対戦するデンマークにも昨年のネーションズリーグで対戦し、2-0&4-2のスコアで勝利しており、首位突破できない理由が見当たらないほどです。
一つあげるとすればロシア戦&デンマーク戦がともにアウェイでの試合となることですが、直近の対戦でもアウェイで勝利しており、問題はないでしょう。
2位予想はデンマーク代表で、ロシアとの争いに勝利すると予想。
デンマークは3月のW杯予選でも、オーストリア戦の4-0をふくめ3戦全勝14得点無失点で予選成績で現在全チームトップと、絶好調をキープしています。
非常に安定した戦いぶりを見せており、ユーロ2020のダークホース候補本命です。
ほとんど国内組でもそこそこの結果を残しているロシアも不気味な存在ですが、全3試合をホームで戦えるメリットは大きいと考え、デンマークの2位も堅いと予想。
初出場フィンランド代表は昨年にアウェイでフランスに2-0と勝利しており侮れないチームですが、大会直前の試合では格下エストニアに0-1で敗れてもいます。
出場した大半の試合でゴールを記録しているプッキの活躍次第では3位突破もなくはないかもしれませんが、現実的には最下位が濃厚。
グループC 予想
予想順位 | 国名 |
1位 | ![]() |
2位 | ![]() |
3位 | ![]() |
4位 | ![]() |
ひと波乱ありそうなグループ。
トータルではオランダ代表の実力が上回りますが、久々の国際大会出場&ファン・ダイクを欠くオランダがどこまでいけるかは未知数。
3月のW杯予選ではトルコに4失点で敗れ、直近の親善試合でもスコットランドに2失点するなど、守備の不安定さはあります。
しかしライバルも不安定さがあり、ウクライナ代表は予選でポルトガルに2-1&セルビアに5-0と好調をキープしたまま負けなしで首位突破しましたが、昨年はフランスに1-7と大敗。
それでもスペインには1-0で勝利する金星をあげ、今年のW杯予選ではフランスと再び対戦し今度は1-1ドロー。
しかしその直後ではカザフスタンと1-1ドローに終わるなど、直近の出来からは予想が難しいチームです。
けが人も出てメンバーも頻繁に入れ替わっているところが気がかりですが、“英雄シェフチェンコ監督” がどのように仕上げてくるかに注目。
さらにオーストリア代表もメンバー26名中21名がブンデス勢というかなり強力なチームですが、3月のW杯予選では守備が崩壊しデンマークにホームで0-4と大敗。
それでも、現在代表でも複数得点を記録しているFWカライジッチ(シュツットガルト)がチーム躍進の鍵を握るかもしれません。
逆に、初出場で出場国の中でFIFAランク最下位の北マケドニア代表はW杯予選でドイツ相手に歴史的勝利をあげており、このグループではもっとも波に乗っているチームとも言えます。
チームをユーロ2020へ導くゴールをあげた37歳FWパンデフ(ジェノア)やMFエルマス(ナポリ)&バルディ(レバンテ)、3月のW杯予選3ゴール記録のFWトライコフスキ(マジョルカ)など、前線に良い選手はそろっており、サプライズを起こす可能性も否めません。
ただ現実的には、奇跡の1勝をあげて3位突破できるかどうかといったところになります。
オランダ、ウクライナ、オーストリアの3チームが2位以内を争いますが、ウクライナ&オーストリアの出来によってはオランダが2位突破となる可能性もありそうです。
それでも、全3試合をホームで戦えるオランダが首位突破する可能性が1番高いと予想。
出来に波のあるチームがそろっており、予想の難しいグループです。
グループD 予想
予想順位 | 国名 |
1位 | ![]() |
2位 | ![]() |
3位 | ![]() |
4位 | ![]() |
このグループではちょっとした波乱をふくめて、2位をチェコと予想。
イングランド代表はまず突破してくるでしょう。
予選ではホームでの全試合で4得点以上奪って勝利しており、ホームでの強さは圧倒的。
チェコとは予選でも対戦しアウェイでは1-2で敗れましたが、ホームでは5-0で大勝。
ユーロ2020では全3試合をウェンブリーで戦えることから、首位突破と予想。
イングランドとクロアチアは2018年W杯準決勝で対戦し、延長戦の末に2-1でクロアチアが勝利。
またその後のUEFAネーションズリーグ2018-19でも対戦し、そのときはクロアチアのホームで0-0ドロー、イングランドのホームで2-1イングランド勝利と、非常に拮抗した戦いを繰り広げています。
両者は今回がこの2年間で4度目の対戦となるわけですが、今回はイングランドのホーム開催ということで、イングランド勝利or引き分けになると予想。
クロアチア代表とチェコ代表の2位争いが白熱しそうな予感で、直接対決でチェコが勝利するという思い切った予想に。
チェコは昨年のネーションズリーグでリーグA昇格を果たしており、クロアチアは準優勝となったロシアW杯後にラキティッチやマンジュキッチらが引退しており、以前ほどの安定性はなくなっています。
ただ、クロアチアは3位で突破できると予想。
そして6大会ぶりの出場となったスコットランド代表ですが、グループステージ敗退と予想。
予選初戦でカザフスタン相手に0-3敗戦という失態から持ち直し、プレーオフでは2戦連続PK戦勝利で本大会出場を決めましたが、予選ではベルギーに0-3&0-4、ロシアにも1-2&0-4と、上位国との力の差は明白だったため、最下位と予想。
ただ、初戦で対戦するチェコとは昨年2度対戦し2度とも勝利しており、ここで勝ち点3をとれれば突破も考えられます。
グループE 予想
予想順位 | 国名 |
1位 | ![]() |
2位 | ![]() |
3位 | ![]() |
4位 | ![]() |
スペイン代表が2位突破となる可能性も十分にあるグループと予想。
スウェーデンとは予選でも対戦しホームで3-0(アウェイでは1-1)で勝利しており、今回ホームでの対戦となるためスペイン有利との見方が強めです。
しかし、今年に入ってからはW杯予選でホームでギリシャと1-1ドロー&ジョージアに2-1で辛勝するなど、やや調子を落としているようにも見え、さらにチームの精神的支柱でもあるDFセルヒオ・ラモスが出られないのが非常に大きいと思われます。
黄金時代が終わり新たなスペイン代表としてチーム作りを模索している最中で、今回ユーロ2020で久々に上位進出を果たせるだけのチームになっているかどうか。
逆にスウェーデン代表は現在安定感があり、初戦での対戦はそう簡単に勝てない試合となるでしょう。
それでもやはりこのグループも、全3試合をホームで戦えるスペインが首位突破と予想。
逆にポーランド代表は急遽開催地が変更となり、スペイン戦以外はサンクトペテルブルクでの試合となったため、「ロシア⇒スペイン⇒ロシア」と、出場チームの中でもっとも移動距離の多いチームとなってしまいました。
最後ロシアに戻ってきてのスウェーデン戦はコンディション面が心配で、「スウェーデンは移動なしで中4日」、「ポーランドは移動してきての中3日」の影響があるのかどうか。
ここで優位に立つスウェーデンの突破は確実と予想し、ポーランドはスロバキア戦で勝利できれば3位での突破も十分あると予想します。
スロバキア代表は現在かつてほどの強さはなく、直近でもキプロス&ブルガリア、さらにはかなり格下のマルタ相手にも引き分けてしまっています。
こういうチームが大会が始まると意外と躍進することはサッカーでもよくあることですが、スペインやスウェーデンに割って入るのは困難と予想。
とにもかくにも、スペインの出来が気になるグループです。
グループF 予想
予想順位 | 国名 |
1位 | ![]() |
2位 | ![]() |
3位 | ![]() |
4位 | ![]() |
最も予想の難しい「死の組」ですが、フランスの突破は堅いでしょう。
フランス代表はベンゼマの代表復帰が世界を驚かせましたが、すべてのポジションにスターがそろっているチームにさらに厚みが増しました。
予選では守備の不安定さを露呈し、現在もクリーンシートが決して多いわけではありませんが、それでも2位以内には間違いなく入るでしょう。
ただ、一方のドイツ代表もスペイン戦(0-6)や北マケドニア戦(1-2)など不調気味でしたが、MFミュラーやDFフンメルスの代表復帰があり、これによって安定さを取り戻すのかどうか予想の難しいところです。
また、ポルトガル代表は全体を見てみれば中盤~後ろにスターがいるわけではありませんが、前線はロナウドを始めジョタやジョアン・フェリックス、ベルナルド・シウヴァなどタレントはそろっています。
前回ユーロ2016に続いてネーションズリーグも制覇しており、なんだかんだ欧州コンペティションでは毎回上位に食い込んでおり、これまでユーロにおいてグループリーグ敗退は一度もなし。
このポルトガルとドイツによる争いは非常に予想が難しいわけですが、直接対決ではドイツに圧倒的な分があります。
以下、フランス&ポルトガル&ドイツによるデータです。
- ドイツはフランスに対して2014年W杯の準々決勝で勝利して以降、5戦勝利なし
- フランスはポルトガルに対して1975年以降40年間での対戦は10戦全勝と圧倒的な数字を残しているが、前回ついに敗れたのが、ユーロ2016の決勝だった
- ポルトガルはドイツに対して直近の国際大会での相性が悪く、2014年W杯、2012年&2008年ユーロ、2006年W杯と、過去4試合すべて大舞台で敗れており、勝利したのは2000年のユーロにまでさかのぼる
上記をデータだけ考えると、ポルトガルが3位となる可能性が高いかもしれません。
ミュラーらが復帰したドイツの出来が大きく左右しそうですが、レーヴ監督が弱気発言をしていることから、3位で突破できるかどうかと予想してみました。
このグループFは2位突破だとイングランドと決勝トーナメント1回戦で対戦する可能性が高まることから、どのチームも首位突破したいはずです。
また、3チーム中心の話になってしまいましたが、ハンガリー代表がサプライズを起こす可能性もなきにしもあらず。
ハンガリーは最初の2試合はホームで満員のスタジアムで戦えるため(ハンガリーの会場は観客100%収容が決定済み)、それを味方に1勝でもできれば突破のチャンスはあります。
以上、グループステージでの順位を予想してみましたが、あまり波乱のない予想となってしまいました…。
予想が当たるとうれしいですが、やはり
予想がいくつか外れてこそ驚きもあって楽しめるのがサッカーです。
どの部分に波乱があるのか、本大会が楽しみです。
ユーロ2020を予想!【決勝トーナメント編】
続いては決勝トーナメントでの予想です。
先に予想したグループステージでの順位をトーナメント表に割り当てると、以下のようになりました。
※3位突破できるグループはC、D、E、Fと予想しています
上記は勝手に予想して組み込んだものですが、実際のトーナメントでもラウンド16でのいきなりの強豪対決は実現する可能性大です。
ユーロ2020の優勝予想
続いて、上のトーナメント表から勝ち上がりを予想し、優勝予想もしてみました。
ズバリ!優勝予想はベルギー代表としてみました。
本命通りの予想となって面白くないですが、FIFAランク1位&予選全勝&成績全チーム1位、そして最近の試合結果を見ても圧倒的な強さを発揮しており、近年の国際大会での活躍の集大成ということで、今回ユーロ2020ではついに優勝を成し遂げると予想します。
フランス、イングランド、イタリアも上位に食い込んでくると予想しますが、イングランドはトーナメント的に強敵と連続で戦う可能性が高く、ベスト16もしくはベスト8であっさり敗退してしまう可能性も否めません。
しかしベスト4へ進出すれば、準決勝&決勝ともにウェンブリーでの開催となるので、ついに初優勝を成し遂げられるかもしれません。
また、現在安定した戦いぶりを見せているデンマーク代表がオランダを破ってベスト4入りするという思い切った予想もしています。
【個人的な決勝カード予想】
- ベルギー VS イングランド (本命)
- フランス VS イングランド (対抗1)
- イタリア VS イングランド (対抗2)
- ベルギー VS デンマーク (穴)
- フランス VS デンマーク (穴2)
- イタリア VS デンマーク (大穴)
- スウェーデン VS デンマーク (超大穴)
ユーロ2020決勝トーナメントの組み合わせ決定!
※2021年6月24日 更新
実際のトーナメント表が決定しました!
以下になります。
前回大会よりはバランスがとれたと言えそうですが、それでも左の山に優勝候補フランス、ベルギー、イタリアなどが集結しています。
優勝予想オッズでNo.1だったフランスは順調に準決勝には進出しそうです。
もっとも気になるのは左上の山。
優勝候補ベルギーと前回王者ポルトガルの対決。
チーム力で言えばベルギーが上回りますが、ポルトガルは前回大会でも3位突破から最終的に優勝しており、すでに5ゴールをあげていて得点ランクトップのロナウドを頼りにギリギリの戦いを制する力を持っています。
ポルトガルはやはりグループリーグでも敗れたドイツのようなチームを苦手としており、ベルギー相手にサントス監督がどのような布陣で臨んでくるかが勝敗の分かれ目になりそうです。
そしてイタリア対オーストリアですが、W杯予選での出来から立て直してきたオーストリアですが、イタリアを前に勝つのは厳しく、ここは順当にイタリアが勝つでしょう。
順当なら準々決勝で「ベルギー対イタリア」が実現し、個人的には事実上の決勝戦と見ています。
この両者はユーロ予選での成績でも1位と2位の対決で、サブをふくめ攻撃陣は交代選手が得点を決めることができ、延長戦ともなれば途中出場でどちらの選手がヒーローになれるかも見所です。
そしてここを勝ち抜いたチームは順当なら準決勝でフランスと対戦することとなり、この(左の山の)勝者がそのまま優勝するのではないかと予想。
右の山では「イングランド対ドイツ」がいきなり実現。
前回の公式戦での対戦では記憶に残る2010年W杯での試合で、ドイツが4-1で圧勝した試合。
しかし直近の試合では1勝1分1敗とまったくの五分で、不安定なドイツよりはホームのウェンブリーで戦うことができるイングランドを押す声が多いです。
ここを勝ち抜けば準決勝までいける可能性が広がりますが、それでもイングランドの優勝はなぜか想像できません。
久々の国際大会出場のオランダは思っていたより安定しており、右下の山を勝ち抜く第1候補なのは間違いありません。
ただトーナメントに入り初めて先制される展開となると、崩れる可能性もあります。
オランダはチェコ相手に過去の対戦成績で負け越しており、直近2試合も連敗中なのが気がかり。
ここでいきなり敗れてチェコの躍進が始まる可能性も。
そして気になるのは、2連敗で最下位からの大逆転で決勝トーナメント進出を決めたデンマーク代表。
大会前からダークホース候補にあげられていましたが、エリクセンの出来事なども乗り越えこのような劇的な形で進出したチームが勢いで勝ち上がるケースはよくあります。
団結力で一気に準決勝まで勝ち上がる可能性も秘めています。
個人的には優勝予想をベルギーとしていましたが、30戦無敗の新生イタリアの強さが光っており、ロシアW杯予選敗退から復活してのいきなりの優勝もあるかもしれません。
ユーロ予選~W杯予選まで見てても、控え選手で結果を残しているベルギー&イタリアがトーナメントに入って激闘を制する力を持っていそうな予感。
コンディション面ではグループリーグで移動のなかったイタリア、イングランド、スペイン、ドイツ、オランダがトーナメントに入って差が出てくるのかどうか、ここも気になる要素です。
ユーロ2020のダークホース候補
予想の最後に、ユーロ2020におけるダークホース候補もあげてみます。
1.トルコ代表
A Millî Takımımız, Kasım ayı FIFA sıralamasında puanını 1487’ye çıkartarak 33.’lükten, 32.’liğe yükseldi. 🇹🇷 #BizimÇocuklar pic.twitter.com/BbcuOscbW4
— Milli Takımlar #BizimÇocuklar (@MilliTakimlar) November 27, 2020
トルコ代表は予選でフランスやアイスランドと同組でしたが、フランスとの対戦で勝ち越しています。
ホームでの試合には2-0で勝利し、アウェイでの試合でも終盤に先制されながらもその後同点に追いつき1-1のドローに持ち込んでいます。
フランス戦での3得点中2得点はセットプレーによるものでした。
トルコ代表は最終的に予選2位通過となりましたが、それでも現W杯王者フランス相手に1勝1分という出来。
また10試合を戦っての失点数も3と、守備の堅さも自信になっているはずです
そして今年3月のW杯予選ではオランダに4-2で勝利し、またしても強豪相手に勝利をもぎ取っています。
キャプテンのベテランFWユルマズはこの試合でハットトリックを達成し、ユーロ2020でもチームを牽引する存在となりそうです。
グループステージではいきなり開幕戦アウェイの地でイタリア代表と対戦しますが、ここを最低でも引き分け、あるいは敗れたとしても、バクーで戦える残りの2戦で挽回することは十分可能です。
2.ウクライナ代表
この投稿をInstagramで見る
ウクライナ代表は予選でロシアW杯出場国のポルトガル&セルビアと同組のややタフなグループでしたが、6勝2分という好成績で1敗もせずに首位通過を決めたチームです。
ポルトガルとの対戦ではホームで2-1、アウェイで0-0、セルビアとの対戦ではホームで5-0、アウェイで2-2とライバル相手にしっかり差をつけています。
また予選全8試合での失点数も4と少なめ。
前回ユーロ2016の惨敗後に監督に就任した “ウクライナの英雄「シェフチェンコ」” がチームを率いており、ヤレムチュク、ツィハンコフ、マリノフスキーなどタレントは揃っており、2006年W杯でベスト8入りを果たした時以来の躍進に期待が持てます。
チームの調子に波があるのは気になりますが、2020年10月のネーションズリーグではスペインにも勝利しており、初戦でいきなりオランダに勝利する可能性も秘めています。
3.デンマーク代表
Et stort landsholdsår starter lige her.
Lad os få en sejr 👊
Kom så, drenge! 🇩🇰#ForDanmark pic.twitter.com/B2VFc764Fk
— Fodboldlandsholdene 🇩🇰 (@dbulandshold) March 25, 2021
デンマーク代表は昨年のネーションズリーグでイングランドを破っており、順位でもイングランドを上回って2位に。
また、今年開幕のW杯予選では「3戦全勝・14得点無失点」という圧倒的な数字を残し、3戦を終えての予選成績で欧州チーム1位に輝いています。
MFエリクセンやFWブライスワイト&ポウルセン、そしてGKシュマイケルらのメンバーを中心に、安定した戦いを披露しています。
この好調ぶりを維持したまま本大会を迎えれば、十分にサプライズを起こせる可能性があります。
ユーロ2020の優勝候補【各ブックメーカーのオッズまとめ】
続いて、各ブックメーカーの優勝候補のオッズを確認してみます。
各チーム、ユーロ2020の登録メンバーが続々と発表されたこともあり、優勝予想オッズにも変化が出てきています。
※2021年6月6日更新
国名 | ウィリアムヒル | bet365 | NetBet | 変動 |
![]() |
5.50 | 5.50 | 5.50 | ↑ |
![]() |
6.00 | 6.00 | 6.00 | – |
![]() |
7.00 | 7.00 | 7.00 | ↓ |
![]() |
9.00 | 8.00 | 8.50 | ↑ |
![]() |
8.50 | 8.50 | 8.50 | – |
![]() |
9.00 | 9.00 | 9.5 | ↑ |
![]() |
11.00 | 11.00 | 10.50 | ↑ |
![]() |
15.00 | 13.00 | 12.00 | ↓ |
![]() |
29.00 | 29.00 | 29.00 | ↑ |
![]() |
34.00 | 34.00 | 34.00 | ↓ |
2020年の優勝候補1番手はイングランドとベルギーでしたが、ベンゼマの代表サプライズ復帰などがあったフランスが3社トータルでトップに。
逆に、ベルギーは優勝候補1番手からは外れています。
昨年の「スペイン 6-0 ドイツ」という衝撃の結果が影響し、2020年後半はドイツが下落しスペインが上昇してましたが、ドイツのユーロ2020メンバーにミュラーやフンメルスが復帰したことや、スペインが3月のW杯予選の出来がイマイチだったことが影響したのか、トータルのオッズではドイツが再び上昇し、逆にスペインが下落する形となっています。
ポルトガルは何が働いたのか、オッズでもオランダとイタリアを抜いてかなりアップ。
逆にファン・ダイクの欠場が決定し、3月のW杯予選でトルコに2-4で敗れたオランダは大幅にダウンしています。
また、W杯予選好調スタートを切ったデンマークが優勝予想オッズでトップ10入りを果たしており、やはり各チーム直近の試合結果によって激しく乱高下していることがうかがえます。
予想が外れるからそこ面白い!【番狂わせは起こる!】
さて、ここまでユーロ2020の個人的な予想と各ブックメーカーのオッズなどを確認してみましたが、だいたい予想通りにいかないのがユーロでありサッカーです。
前回ユーロ2016では、大会前の優勝予想オッズでも7番手あたりだったポルトガル代表が優勝。
また、過去にはユーロ2004でギリシャ代表が優勝するという、とんでもない大番狂わせもありました。
今大会は大会史上初の分散開催となるため、開催国として出場するチームが9チーム存在します。
これら開催国のチームとそうでないチームとの結果に差が生まれるのかどうかにも注目ですし、1年延期となったことで恩恵を受けるチームやその逆もあります。
ちなみに、放送は今回ユーロ2020は地上波はなく、WOWOWのみです。
2,530円だけ払えば全試合見られますが、「6月だけの試合」か「7月だけの試合」であれば無料で見られるので、気になる方はこちらで確認してみてください。
最後に、下にトーナメント表を掲載するので、ダウンロードなどしてみなさんも予想しつつ、大会を楽しんでみてください!
※各グループ表の参照はこちら