ドイツ代表について
- ユーロ出場:13大会連続13回目
- ユーロ最高成績:優勝 3回 (1972・1980・1996年大会)
- 前回ユーロ結果:ベスト4
- 最新FIFAランク:13位
【ユーロ2020ドイツ代表】メンバー・日程・対戦成績・予選結果
ロシアW杯惨敗で国際大会ベスト4入りが6大会連続で途絶えたドイツ代表は、現在も不安定な戦いが続く
2014年ブラジルW杯で王者に輝いたドイツ代表。
その2年後の前回ユーロ2016では、優勝はならなかったもののベスト4入り。
しかし、2018年ロシアW杯ではまさかのグループステージ敗退に終わり、2006年ドイツW杯から続いていた、「W杯&ユーロでの “6大会連続ベスト4入り” 」という記録も、ついに途絶えることとなりました。
国際舞台において長らく上位の成績を残し続けてきたのがドイツ代表でしたが、そんなチームも現在は転換期を迎えています。
ユーロ2020予選ではとくに苦しむことなく、オランダと一緒のグループを首位突破。
1試合平均得点数でも3~4点を記録しており、ドイツ代表の不調は終わったかのように見えてました。
しかし2020年の試合では、相手もユーロ2020出場国といえど、トルコ&スイスと3-3ドローの打ち合いを演じており、以前ほど盤石の強さを示すことができていません。
とりわけ、ネーションズリーグ最終戦のスペイン戦では0-6と歴史的敗北を喫しており、長期政権を築いてきたレーヴ監督の解任論も浮上しました。
そんなチーム状況でユーロ2020を迎えることになりそうなドイツ代表ですが、組み合わせでも、「前回W杯王者フランス」&「前回ユーロ王者ポルトガル」のダブル王者が同居する「死の組」に入っており、グループステージ突破が確実となる2位以内に入れるかどうか、微妙な立ち位置です。
ドイツ代表にとって幸いなのは、グループステージ全3試合をホームで戦えること。
ロシアW杯に続いて今回のユーロ2020でもグループステージ敗退となってしまうのか、それともユーロでは再び上位に食い込んでくるのか、非常に注目です。
ユーロ2020・ドイツ代表メンバー
ドイツ代表予選最多得点のニャブリなどに注目!【レーヴ監督は本大会でも指揮が濃厚】
監督:ヨアヒム・レーヴ (ドイツ国籍) | |||
Pos | 背番号 | 選手名 | 所属クラブ |
GK | |||
DF | |||
MF | |||
FW | |||
※本大会のメンバーは発表されしだい更新
ユーロ2020・ドイツ代表の試合日程・対戦国・対戦成績
“ダブル王者” と同居したドイツ代表、グループ突破のためにフランス&ポルトガルに連敗は許されない
グループステージ (グループF) | ||
キックオフ (日本時間) |
対戦国 | 会場 (都市 / 国) |
6/16 (水) 4:00 |
![]() (FIFAランク2位) |
アリアンツ・アレーナ (ミュンヘン / ドイツ) |
※フランス代表との対戦成績:4勝4分8敗 | ||
6/20 (日) 1:00 |
![]() (FIFAランク5位) |
アリアンツ・アレーナ (ミュンヘン / ドイツ) |
※ポルトガル代表との対戦成績:6勝3分1敗 | ||
6/24 (木) 4:00 |
![]() (FIFAランク40位) |
アリアンツ・アレーナ (ミュンヘン / ドイツ) |
※ハンガリー代表との対戦成績:8勝7分8敗 |
ドイツ代表はユーロ2020開催国の1つに選ばれており、グループステージの全3試合をバイエルンの本拠地・ミュンヘンにある「アリアンツ・アレーナ」で開催。
初戦の対戦国は、いきなりフランス代表。
過去の対戦成績では負け越しており、前回勝利したのは、ドイツ代表が優勝した2014年ブラジルW杯での対戦。
直近の対戦9試合はすべて2点差以内で決着しており、今回の対戦でも接戦が予想されます。
ドイツ代表としては、このフランス戦で最低でも勝ち点1は獲得したいところです。
一方、第2戦の対戦国ポルトガル代表との相性は良く、過去10戦戦って敗れたのは1度だけ。
しかも、そのうち過去20年間の対戦は4度ありますが、いずれもW杯&ユーロでの対戦で、そのすべてに勝利しています。
前回の対戦も、ドイツ代表が優勝したブラジルW杯でのことで、4-0で圧勝しています。
ポルトガルは前回王者ですが、相性の良い相手とあって、勝ち点3がほしいところです。
第3戦の対戦国はハンガリー代表ですが、過去の対戦成績は意外にもまったくの五分。
しかしながら、ドイツ代表が敗れた8敗のうち7敗は80年以上も昔のことであり、残りの1敗も、2004年での試合です。
直近の対戦は2016年・2010年で、いずれもドイツ代表が2-0・3-0で快勝。
ちなみに、両者は過去にW杯やユーロでの対戦はおろか、予選での対戦も1度もなく、今回ユーロ2020ではW杯とユーロ合わせて初対戦となります。
ハンガリーも簡単な相手ではありませんが、このグループの中では一番勝ち点3獲得を計算しているにちがいありません。
ドイツ代表としては、グループステージ全3試合をホームで、それにバイエルン本拠地で戦えるというアドバンテージを活かしたいところです。
「2大会連続国際大会グループステージ敗退」は避けなければならず、まずは死の組を突破することが目標。
ドイツ代表にとって幸いなのは、万が一グループ3位となっても突破のチャンスがあることです。
しかしそのためには勝ち点4獲得が目安となってくるので、フランス&ポルトガルに連敗は避けなければなりません。
ただ、3位突破の場合はいずれかのグループの首位と決勝トーナメント1回戦で対戦することが決定済みです。
(2位突破でも、イングランドがいるグループDの首位と対戦)
現在のドイツ代表は悲観的に見られがちですが、それでもユーロ2020において、「4大会連続ベスト4進出」が期待されています。
ドイツ代表のユーロ2020予選結果
ドイツ代表はオランダを抑えて予選首位突破【ニャブリがドイツ代表予選最多得点】
日にち (2019年) |
H/A | 勝敗 | 結果 | 対戦国 |
3/24 | A | 勝 | 3-2 | ![]() |
6/8 | A | 勝 | 2-0 | ![]() |
6/11 | H | 勝 | 8-0 | ![]() |
9/6 | H | 負 | 2-4 | ![]() |
9/9 | A | 勝 | 2-0 | ![]() |
10/13 | A | 勝 | 3-0 | ![]() |
11/16 | H | 勝 | 4-0 | ![]() |
11/19 | H | 勝 | 6-1 | ![]() |
※8戦戦い、7勝0分1敗・30得点7失点 ※グループ1位で、ユーロ2020本大会の出場権を獲得 |
ドイツ代表がオランダと同組になったことが話題となったグループですが、上位2チームが出場権獲得できるとあって、ドイツとオランダ両チームとも出場権を手にするとの見方が濃厚で、その通りとなったグループです。
注目されたのももちろん「ドイツ対オランダ」の対決で、ドイツ代表は初戦となったアウェイでのオランダ戦には3-2で競り勝ったものの、ホームでのオランダ戦には2-4で敗れています。
そのオランダとのホーム戦が、予選で唯一敗れた試合で、その他7試合には全勝。
最終的にドイツ代表はオランダを抑え、首位でユーロ2020出場を決めています。
予選での総得点数でも、オランダより6ゴール多い30ゴールを奪っています。
全試合で複数得点を記録しており、エストニア戦(8-0)や北アイルランド戦(6-1)では大勝。
予選ではロシアW杯での惨敗を感じさせない結果を残しています。
ドイツ代表の予選得点王はMFセルジュ・ニャブリで、最終節の北アイルランド戦ではハットトリックを達成。
以下の動画のように、1人でゴールを決める力を持っており、ユーロ2020本大会では間違いなく欠かせない存在です。
ドイツ代表MFニャブリが予選であげた美しいゴール!(オランダ戦)
🇩🇪 How highly do you rate Serge Gnabry?
🥳 #HBD, @SergeGnabry 🎈
🎂 @DFB_Team pic.twitter.com/0P8IXgUMgZ
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) July 14, 2020
【ドイツ代表】直近の試合結果
スペイン戦では0-6の歴史的大敗【ドイツ代表は2020年8試合で16失点】
※ユーロ2020予選終了後~本大会までに行った全試合 (随時更新)
日にち | H/A | 勝敗 | 結果 | 対戦国 | 種目 |
2020年 9/3 |
H | 分 | 1-1 | ![]() |
UNL |
9/6 | A | 分 | 1-1 | ![]() |
UNL |
10/7 | H | 分 | 3-3 | ![]() |
親善試合 |
10/10 | A | 勝 | 2-1 | ![]() |
UNL |
10/13 | H | 分 | 3-3 | ![]() |
UNL |
11/11 | H | 勝 | 1-0 | ![]() |
親善試合 |
11/14 | H | 勝 | 3-1 | ![]() |
UNL |
11/17 | A | 負 | 0-6 | ![]() |
UNL |
2021年 3/25 |
H | – | ![]() |
W杯予選 | |
3/28 | A | – | ![]() |
W杯予選 | |
3/31 | H | – | ![]() |
W杯予選 | |
※8試合を行い、3勝4分1敗の成績 |
※UNL=UEFAネーションズリーグ2020-21
ドイツ代表は予選終了後にこれまで8試合を行い、勝利は3試合のみ。
8試合すべてがユーロ2020出場チームとの対戦だったとは言え、ともにホームでの対戦だったトルコ戦&スイス戦では3-3ドローと派手な試合をくり広げており、勝ちきれずに引き分けという試合が多くあります。
そして特筆すべきは、ネーションズリーグ・スペイン戦での0-6というスコア。
ドイツ代表としては引き分け以上でネーションズリーグ準決勝進出だった試合ですが、まさかの6失点での歴史的敗戦を喫し、スペインにあっさり準決勝進出を譲ってしまっています。
このスペイン戦での大敗は、現在のドイツ代表の立ち位置を表す形となりました。
また失点数でも、2020年は8試合で16失点。
ユーロ予選オランダ戦でも2試合で6失点を喫すなど、強豪相手に複数失点も目立っており、守備面での課題も浮き彫りになっています。
ユーロ2020ではフランスやポルトガルといきなり戦わなければならず、近年の不安定な戦いに不安が募っています。